写真提供:マイナビニュース

写真拡大

デンソーは、ドワンゴおよび日本将棋連盟が4月9日から5月22日にかけて開催している「第一期電王戦」に協賛し、昨年の「将棋電王戦FINAL」に引き続き同社の開発したロボットアーム「新電王手さん」を提供している。

「新電王手さん」は、通常の対局環境に近づけることを目的に、駒を掴む際の音を消音化し、駒の成りのスピードを高速化することでスムーズな駒運びを実現しているロボットアーム。プロ棋士対コンピュータ将棋の対局「第一期電王戦」に使用されており、第1局(4月9日〜10日)は岩手県の関山 中尊寺にて、第2局(5月21日〜22日)は滋賀県の比叡山 延暦寺にて行われる。

今回使用される「新電王手さん」は、将棋対局用ロボットアームとして開発された「電王手くん」を改良した「電王手さん」をさらに進化させたもの。ひとつ前のバージョンである「電王手さん」は、2014年度のグッドデザイン大賞を受賞した医薬・医療用ロボット「VS-050S2」をベースに将棋対局専用に設計・開発されたもので、「ACC CM FESTIVAL 2015」のインタラクティブ部門で「ブロンズ賞」を受賞したことでも話題となった。

また、「新電王手さん」では、「成り」の高速化が図られている。従来の「電王手さん」では約17秒かかっていた成りの時間がわずか約7秒で済むようになり、約40%と半分以下への大幅短縮を実現。成りの時間が短縮されたことにより、より早く正確に動き、テンポを乱さず対局を進めることができるということだ。また、通常の対局環境に近づけることを目的に、駒を掴む際の音が消音化されており、厳粛な対局の空気に合わせて、静かに駒をつかみ、指すことができるようになっている。

なお、「第一期電王戦」の第1局は、4月9日〜10日に岩手県・平泉町の中尊寺で行われた。対戦は、コンピュータ側のトーナメントを勝ち抜いた将棋ソフト「Ponanza」と山崎隆之八段で行われ、2日目の10日、山崎八段が85手までで投了。将棋ソフト「Ponanza」の勝利となり、「新電王手さん」がコンピュータ棋士の勝利に貢献する結果となった。

(シマダマヨ)