政治、経済、製造業、科学技術、軍事力……急速な発展を遂げてきた中国では昨今、様々な分野で日本と比較する評論がさかんに繰り広げられている。中国メディア・環球時報は8日「日本と中国の社会モラルの差は、依然として全面的だ」とする評論記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 政治、経済、製造業、科学技術、軍事力……急速な発展を遂げてきた中国では昨今、様々な分野で日本と比較する評論がさかんに繰り広げられている。中国メディア・環球時報は8日「日本と中国の社会モラルの差は、依然として全面的だ」とする評論記事を掲載した。

 記事は、羽田空港のロビーへと向かうエスカレーターで、大連から日本にやってきて約20年という中国人運転手が長時間お辞儀して見送ってくれたというエピソードを紹介。一方、その5分後には空港内で「爆買い中国人」に遭遇、荷物のパッキングや税関通る方法を尋ねてきたので答えると、彼らは「ありがとうの一言もなく、去っていった」とした。

 そのうえで、運転手からは「日本の優れたサービスと文明による教化に驚嘆することしきり」という印象を受け、かたや「爆買い中国人」からは「長年の急発展を遂げた2つの社会に出現したモラルの差」を感じたと評している。

 また、日本滞在の数日間で「経済規模を除き、中国と日本の社会発展には依然として全面的な差がある」ことを証明する事例に数十件遭遇したことを告白した。これを中国で発信すると「世論からは必ず罵られ、『(日本は)政治的におかしい』という声すら出てくる」と指摘したうえで、本来は冷静に日本の長所と中国の不足点を観察すべきであるとの意見を示した。

 そして「中国人観光客がどうして日本に向かい、日本での平均消費額が世界最多なのかを全面的に分析する研究報告を急いで出す必要がある」と論じた。

 中国出身の人が長年の日本生活によって日本の礼儀や習慣を身につけ、それを見た筆者が驚いたという話は、個人のモラルやマナー意識が社会的環境に大きく左右されるものであることを物語っていると言える。「中国人はマナーが悪い」と認識してしまいがちであるが、「人」ではなく現代中国の社会環境自体に問題があることを忘れてはいけない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)