出馬が取りざたされる今井絵理子氏(公式ブログより)

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 SPEED時代の歌唱力で党大会で君が代を熱唱し、安倍晋三首相と握手を交わす今井絵理子氏は、必勝を期して臨む参院選での「自民党の顔」である。

 しかし一方で、本誌スクープに端を発した今井氏の「婚約者問題」は、彼女の地元・沖縄で今も燻り続けていた。週刊ポスト2016年4月22日号が当件を報じている。

 4月6日、本誌記者に沖縄の飲食店経営者から連絡があった。沖縄唯一の指定暴力団、旭琉會の現役組員が逮捕された。容疑者は那覇の歓楽街・松山の有名人だった。そしてその人間関係のなかに、今夏の参院選で自民党が目玉候補として擁立した今井氏の婚約者・A氏が連なっていたことは、その“業界”では公然の秘密だったからだ。

 事件は、本誌が3月4日号で報じたA氏の「逮捕歴」問題に遡る。地元・沖縄の同級生だという今井氏の婚約者のA氏は、東京で今井氏の交際相手として報じられる1年ほど前まで、この松山で風俗店を経営していた。交際がスタートした後の昨年3月、中学生を含む少女3人にみだらな行為をさせたとして、風営法・児童福祉法違反で逮捕されていた(処分保留で不起訴)という内容である。

 実は今回逮捕された暴力団員・B氏は、A氏が経営していた風俗店の関係者だった。店の共同経営者(以下、C氏)が語る。

「店は風俗店を営業してはいけないエリアにあり、キャッチ(呼び込み)で客を集めていたため、バックにヤクザがいないと成り立たない。そこで、店を始める際、面識のあった旭琉會の人間にケツ持ちをしてもらい、売り上げを私とA、そして一部をBの3人で分け合うことにしたんです。もちろん、AはBの素性を知っていたはずです」

 そのB氏は、何と逮捕の前日に、「A氏との金銭トラブル」について、本誌に明かしていたばかりだったのである。

 昨年3月の逮捕に先立ち、半年ほど前からすでに警察が内偵に動いているとの情報があったため、A氏らは店の営業を停止した。その際、A氏による売上金の横領があったとB氏は主張するのだ。

 C氏も以前、本誌にこう証言していた(3月11日号で詳報)。

「問い詰めたら、Aは横領していることを認めました。彼が別にやっていた闇金がうまくいかなくなって損失補填に使ったのと、今井さんと会うために東京と往復する費用が必要だったらしい。200万〜300万円は持ち逃げされたはずです。結局、『カネの話はチャラにしてやるから、いざ逮捕されたら自分がやりましたと話すんだぞ』といって営業を止めました」

 B氏は自分も被害者の一人だと主張する。

「店の売り上げの一部は自分に入るはずのものだったし、100万円以上はAに返してもらうカネがある。しかし、Aは釈放された後、すぐに携帯を変えて内地に行ってしまったために、連絡を取る手段がなくなった。それで周りに『Aにカネを取られて悔しい』といっていた。すると、自分のある先輩が、『俺は今井の親族なら連絡つけられるかもしれないぞ。俺に任せてみるか?』というので、お願いすることになったんです」

 B氏のいう借金の有無については物的証拠がなく、まして同棲相手(今井氏)やその親族に借金の肩代わりをさせるという理屈は乱暴極まりない。B氏の話に何らかの真実があったとしても、今井氏本人は“被害者”ということになる。ところが、その矢先、B氏は突然逮捕された。しかしB氏は逮捕の前日、本誌記者にこう漏らしていた。

「この件で細かいことを話すと、最悪自分は恐喝でパクられるし、先輩にも迷惑がかかるから……」

 違法性をはらむ危険性をB氏自身が認識していたのだ。沖縄に住む今井氏の親族に事実関係を聞こうと自宅を訪ねたが、逮捕前後の数日間は、家にいる様子が全くなかった。

 東京にいるA氏に話を聞くと、「借金などないし、Bという人など知りません」と否定する。今井氏は事務所を通じて、「全くわかりません」と回答した。

 時の人となった今井氏やA氏が、暴力団員の“ゆすり”被害に遭ったという構図なのか、それともゆすり自体がはじめから存在しなかったのか。いずれにせよ、今井氏が出馬表明して以降、沖縄では今井氏やA氏を“カネづるにできる”と考える怪しい人物が蠢いているのは間違いない。「沖縄の記者の間ではこの数週間、この件が噂になっていた」(地元紙記者)という。自民党選対関係者は不安顔で話す。

「乙武洋匡氏の擁立が不倫スキャンダルでなくなったいま、もう一人の目玉候補ですでに公認した今井氏には、何が何でも当選してもらわなければ困る。しかし、いかんせん沖縄での人間関係が掴みづらいので気を揉んでいる」