いまや常識?歯並びを美しく整える「審美歯科」の最新治療をチェック

写真拡大

海外では“口元の美しさ”に対する意識が高く、幼いうちから歯列矯正をして歯並びを整えるのが一般的とか。でも、ホワイトニングや矯正で、歯の色や形、歯並びを美しく整える「審美治療」は健康保険が適応されないため、なかなか手が届かない印象では?

「口の中をきれいに保つことは、美容や健康のうえでとても大切なことです。歯のかみあわせは、頭痛や肩こりなどにも影響します。歯は一生ものと思って手入れをしましょう」と、歯科医師の吉野敏明さん。

ワイヤー器具を取り付けて歯並びを直す「成人矯正」は、保険適用されないため、費用は100〜200万円ほどかかるとか。1カ月に1回、通院をして治療する必要があり、平均して3〜5年がかかる。

「最近では、ワイヤーレス矯正、裏側矯正などもあり、矯正装置が目立たないのがメリットですが、その分費用が高額になってしまうこともあります」(同)

最新の歯列矯正法として注目を集めているのが、6〜8カ月で治療が終わる「スピード矯正(PAOO)」。歯を支える歯槽骨(しそうこつ)の表面にある骨に切れ目を入れる外科手術を行ったたうえで歯列矯正用の器具を使って矯正するもの。1カ月に2回の通院が必要で、保険適用はされないので費用240万円ほどかかるそう。

「糖尿病、骨粗鬆症、高血圧、高脂血症、妊娠中の方は受けれらない場合がありますので、担当医に相談をしましょう」(同)

また、部分的な矯正や短期間での治療を希望する場合には、セラミック治療という手もあるとか。削った歯の上に、形を整えたセラミック(白い陶材)で作られた人工歯を貼り付けることで、悪い状態の歯の形を変えて、歯並びを治す方法で、2〜3回の通院で治療が終わるのが最大のメリット。

「歯の銀色の詰め物が気になるという人や、銀色の詰め物で金属アレルギーを起こす人におすすめです。保険適用ではないため、1本につき10万円ほど治療費がかかります。銀色の詰め物よりも耐久性が強いので長持ちするのがメリットです」(同)

安いとはいえない金額だけど、長く健康で暮らすためには検討の余地があるかも。

吉野敏明
医療法人社団誠敬会誠敬会クリニック会長。歯科医師・歯周病専門医。日本歯周病学会指導医。評議員。歯学博士。日本における、歯周病原細菌検査を用いた歯周治療の第一人者でもある。著著は『口元美人化計画』『デキるビジネスマンはなぜ歯がきれいなのか?』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)ほか。