中国は世界最大の自動車市場であり、世界各国のメーカーが中国市場でのシェア拡大に向けてしのぎを削っている。尖閣問題や歴史問題によって強い逆風が吹いた時期もあったが、日系車は近年、好調な販売を続けており、シェアも拡大傾向にある。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国は世界最大の自動車市場であり、世界各国のメーカーが中国市場でのシェア拡大に向けてしのぎを削っている。尖閣問題や歴史問題によって強い逆風が吹いた時期もあったが、日系車は近年、好調な販売を続けており、シェアも拡大傾向にある。

 中国汽車工業協会が発表したデータによれば、2015年の中国自動車市場における国別のシェアでは、日系は15.91%に達し、ドイツに次いで2位となった。中国の自動車メーカーも近年は販売台数を伸ばしてきているが、中国はドイツ系や日系といった外資の自動車メーカーが主導している市場だと言える。

 日本と中国の自動車市場の違いについて、中国メディアの今日頭条はこのほど、日本人はなぜ日本車に乗るのかと疑問を投げかけたうえで、日本と中国の自動車市場の違いについて考察する記事を掲載した。

 記事は、日本の自動車市場で売れている自動車の大半が日本車であることを指摘しつつ、輸入車においてはドイツ系が圧倒的なシェアを有していることを指摘。中国人同様に、日本人も輸入車のなかではドイツ系の自動車を好むことを紹介した。さらに、日本と米国は政治的には「同盟国」の関係にあるとしながらも、日本では米国車があまり売れていないと指摘し、「米国の影響力は自動車市場にまでは及んでいない」と論じた。

 一時期ほどの勢いはないものの、中国ではコストパフォーマンスの高さや外観のデザインが評価された韓国車が一定のシェアを有している。15年の中国市場では7.94%のシェアを確保した韓国車だが、記事は「中国ではどこでもみかける韓国車が、日本ではまず見かけない」と指摘。誇張ではなく、「日本で見かけることはない」としたうえで、「日本人は韓国車のデザインが嫌いなのだろうか」と疑問を投げかけた。

 続けて、日本人は日本車をもっとも好むうえ、外国ブランドではドイツ系が圧倒的な強さを見せていることから、「日本人に中国車を買ってもらおうと思っても、それは容易なことではない」と論じている。確かに日本人は日本車を好んで購入しているが、それは日本車が日本の消費者の需要を満たしているからであろう。中国の自動車メーカーが日本に参入したとしても、今のままでは苦戦を強いられるのは想像に難くない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)