特別な健康食品ではなくバランスのよい食事を(農林水産省「食事バランスガイド」より)

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厚生労働省と農林水産省が共同で策定した「食事バランスガイド」に則った食事をしている日本人は死亡率が低い――食事と長寿との関係を示す研究を、国立国際医療研究センターと東京女子医科大学、国立がん研究センターの共同研究チームが発表した。

「食事バランスガイド」は、2005年に発表された、1日に「何を」、「どれだけ」食べたらよいかの参考にできるよう、食事の望ましい組み合わせとおおよその量をコマの形で示した図。コマの中にはバランスのとれた一日分の料理が5つの料理グループに分けられ、それぞれ目安となる料理とその分量が示されている。

「日本人の食事摂取基準」の改訂にあわせて、バランスガイドの内容も都度改訂されており、年齢別の解説書も農水省のウェブサイトで配布されている。

なお、バランスガイドに描かれているのは、あくまで平均的な一日分の食事で、この食事を毎日食べ続けることを推奨するものではなく、3〜4日、もしくは一週間といった一定期間を目安に、食生活のバランスをチェックするために利用するもの。

研究では、各地の保健所を通じ、脳卒中や心疾患、肝疾患の既往歴がない、45〜75歳の男女7万9594人の食事と生活習慣を15年間調査。食事内容によって「バランスガイドを順守している」「やや順守している」「あまり順守していない」「まったく順守していない」に分類し、死亡リスクとの関係を分析した。

分析の結果、「バランスガイドを順守している」とされた人は、「まったく順守していない」人に比べ、全死亡率(あらゆる死因を含めた死亡率)が15%低下していた。疾患別では心血管疾患の死亡率が有意に低下していたという。発表は、2016年3月22日、英国医師会雑誌オンライン版に掲載された。

参考文献
Quality of diet and mortality among Japanese men and women: Japan Public Health Center based prospective study.
DOI: 10.1136/bmj.i1209. PMID: 27005903

(Aging Style)