決して無駄ではないが、ひとつの検査ですべてが分かるわけでもない

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【羽鳥慎一モーニングショー】(テレビ朝日系)2016年4月5日放送
「現役医師10万人アンケートで聞いた」

会社員は年に1度、健康診断で自分の体の状態を知る機会がある。だが主婦や自営業者、リタイアした高齢者など定期健診を受けられないも少なくない。そもそも、健康診断だけで病気のリスクがすべて明らかになるだろうか。

「では、どんな検査を受けたらいいの」。こんな素朴な疑問に、現役医師が答えた。その結果は、ちょっと驚きだ。

最多の3割の医師が「お勧め」なのは血液検査

番組では、医師向けコミュニティーサイト「メドピア」の協力で、現役医師10万人にアンケート調査を実施した。メドピア代表で内科医の石見陽医師が、この日のゲストだ。

「医師が良いと思う検査」トップ5のうち、まず5位は「がん検診」。早期発見できれば、助かる可能性が高いからだ。続く4位に「健康診断・人間ドック」が入った。回答した医師のひとりは「最低限の検査がそろっている」と説明した。

羽鳥慎一アナ「どういうことですか」
石見医師「これだけやっておけば、病気の発症のサインは見つけられるだろうというメニューがそろっている、という意味です」

3位には「胃カメラ」がランクイン。胃カメラでないと胃がんは見つからない。石見医師は「胃がんは早期で見つかると完治する。日本人に多いがんですし、胃カメラをやった方がいいという意見には非常に納得できます」と話した。

ここで羽鳥アナ、2位を飛ばして先に1位を発表した。全体の3割強が勧めるのが「血液検査」だった。「どんな病気でも、まずは血液検査」という。

石見医師「得られる情報がとても多い。生活習慣病はほとんどの場合、(初期は)症状が出ないのですが、血液検査で発見できます。初めの段階で見つける意味でも重要です」
玉川徹ディレクター「僕、毎月(血液検査)やってますけどね」
弁護士の菅野朋子「えーっ(笑)」
玉川「ダメですか」
石見医師「特に疾患を指摘されていなければ、毎月はいらないと思います」

ひとつの検査だけで、すべては判断しきれない

では、最後に残された2位は何か。

羽鳥アナ「私は衝撃的でした」

答えは「特になし」。全体の16%に上った。回答者のひとりは、こう指摘していた。「そんなに都合のいい検査はない」。

石見医師「ひとつ(の検査)だけで、すべてを判断することはできません。これだけやればいい、という検査はないという意味です」

もちろん、検査を受けても無駄なわけではない。ただし、年1回の健康診断で異常なしだったからといって、そこでカバーしきれていない場合もありうる。結果を過信せず、自らの体調には常に気を配ってほかの検査を受けるのもよいだろう。