治療と仕事の両立は可能?乳がんになった後の職場とパートナーとの向き合い方

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治療を進めることによって命こそ守れるものの、仕事をあきらめたり、パートナーとの関わり方を改めなければならなかったりするのでは……と不安は大きいですよね。

そこで今回は、乳がんになった場合の“仕事と治療の両立”、そしてパートナーにどう“理解と協力を得るか”について考えていきたいと思います。

 

■1:治療と仕事の両立は可能

日本医療・健康情報研究所が2016年2月16日〜2月26日の10日間実施した「働く人の乳がん治療と乳房再建に関するアンケート」の中で、実際に乳がんの経験をされた方に「乳がんになったとき、仕事はどうされましたか? 」と質問したところ、「できる限り休まず両立した」という回答が6割でした。

ちょうど、筆者の知人で30代女性が最近乳がんと診断されたことがあり、仕事についての話をしたときに、「治療ってどんなことをするのか……きちんと説明されてもとにかく怖いし、休み休みでもちゃんと仕事を続けられたらいいんだけど」と言っていたのを思い出しました。

このアンケート結果では、「仕事を辞めて治療に専念した」や「長期休養や両立は難しい職場だったので、一旦辞めて転職した」という回答がなんと0パーセントでした。治療と仕事の両立は難しいことではあるものの、本人の努力次第で両立可能というデータが得られたというのは、大変心強いですね。

職場の理解を得ることは容易くはないかもしれませんが、本人の熱い意思があってこそ可能になるというもの。治療も仕事も諦めない姿勢を貫きましょう。

 

■2:“見た目の変化”についてパートナーからの理解と協力

また、アンケート結果では、乳がん経験者が治療後に感じた悩みとして「いつ再発するかと思うと怖い」という人が半数近くを占めました。乳がんは、乳房が残っている限り再発の可能性がゼロにはなりません。

投薬治療が続いたり、定期的な検査を続けたりしていくことによって、自分の体の変化には敏感に反応していく必要性があります。いつ訪れるかわからない再発の恐怖が一番の恐怖だと考えられます。

それに続いて挙げられたのが「パートナーや家族に裸を見せられない」「温泉に入ったり水着になったりできない」「性生活がなくなった」というような乳房の切除による見た目の変化が原因の悩みでした。

「わたしはもう60代ですが、それでも乳房の切除には抵抗がありました。片胸が無いことで自信がなくなり、治療後は周りの目が辛くて大好きだった銭湯に行けなくなりました」(60代女性・専業主婦)

年齢や職種問わず、見た目の変化は心的に大きなストレスですよね。家族、夫婦感のコミュニケーションにも影響が出てくるので、乳がんを患った際には乳房の再建も視野に入れて医師と相談するのが良さそうです。

 

■乳房再建術の普及が遅れている理由

日本で乳房再建している人は、乳房を全摘出した人の15%とあまり普及していないのが現状。その理由として多くの人に挙げられたのが「経済的な負担」が78%、「再発の不安のほうが大きい」が62%でした。

乳房再建は必ず必要となるものではありませんが、もしも必要だと感じた際は前向きに検討すべきでしょう。見た目の変化によって、治療後毎日を楽しく過ごせなくなってしまうのであれば、乳房を再建させて以前と変わらず生活をしたいですよね。

パートナーや家族にも気を遣わせずに今までのように接してもらうために、見た目を元通りにしたいと考えるのも自然な流れです。そのためには、まず経済的な不安を取り除いておくことが必要です。

今は保険各社が女性特有の病気に広く対応した保険商品を提供しています。乳房再建術を受ける際にも一時金が出る場合や、女性特有の病気によって必要となった治療に対しては保険金以外にもお見舞い金が出るものもあります。

いつ訪れるかわからないリスクに対して、投資をしておく感覚で治療に対する経済的不安を取り除いておくのも一つの手です。

再発のリスクは、どう頑張っても避けられないこと。家族や知人・友人、医師や看護師でも良いので、心情に寄り添い話を聞いてもらうことで少しでも不安を和らげられる交友関係を整えましょう。

 

いかがでしたか?

女性に生まれたからには、乳がんのリスクは誰しもあります。妊娠や出産というかけがえのない経験ができる反面、女性特有の病気とうまく付き合っていく必要が出てくる方が必ずいるのです。

そんなとき、状況に嘆き悲しみ、何も行動できなくなってしまわないように、日ごろから検診を受けて自分の体をチェックすると同時に、もしもの時に備えた家計のやりくりをしておきましょう。

(ライター 清水希枝)

 

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【参考】

※ 乳がん治療と乳房再建の情報ファイル - 日本医療・健康情報研究所

 

【画像】

※ vgstudio / Shutterstock