ここ数年、中国人旅行客による爆買いが大きな話題になっているが、2015年に人気を集めたのは温水洗浄便座だった。便座が温かく、温水で洗浄してくれる機能やフタの自動開閉などの心にくい機能の数々は、生活水準が向上している中国人の心をとらえたようだ。

 日本には中国に比べ、利用者の立場に立った親切設計の製品が多いようで、中国メディアの今日頭条はこのほど、「これが日本のトイレと浴室だ」と題して、日本で見られる人に優しい浴室について紹介する記事を掲載した。

 中国ではトイレと浴室が別々でないことが一般的だ。トイレと浴室を分けて、浴室にはバスタブも設置されている日本とは異なり、中国ではバスタブがない家庭が一般的だ。こうした違いは日本人と中国人の衛生観念の違いが表れているとも言える。

 記事は、日本には「もっとも汚れるトイレと、体をきれいにする浴室とは別」という考え方があり、浴室も単に体を洗い流すための場所ではなく、1日の疲れを癒やす場所でもあるため湯船につかると紹介。衛生的に生活を上手に楽しむ日本人に感心した様子だ。

 そのため、日本には多くの便利な機能やグッズがあると記事は紹介。座ったまま浴びることのできるシャワーや、浴槽につかりながら手ぶらでスマホを見られるバスピロー、防水仕様のテレビ、ボタン1つで自動給湯・保温・足し湯などができる機能、キッチンやリビングにいる人との会話ができる機能などを写真入りで伝えた。最後に記事は、イチオシの機能として浴室乾燥機を紹介。「雨の日に出かける前にボタン1つ押せば、帰ってきた時には乾いている」と感動した様子だ。「中国人もこうした日本人の親切設計は気に入って手放せない」と綴っている。

 このように、細部にまでこだわりを見せるのは、日本人にとって風呂がそれだけ重要だからだろう。生活にゆとりを求め始めた中国人が温水洗浄便座を求めたように、日本で生まれた便利な機能や衛生観念も今後、中国で広まっていくのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)