ポンペイと同時に壊滅した町の一つエルコラーノ遺跡の内部(写真は現地のもの)/エルコラーノ遺跡の内部 ©Fototeca ENIT photo: Gino Cianci 写真提供:イタリア政府観光局

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東京・六本木にある森アーツセンターギャラリーでは、「日伊国交樹立150周年記念 世界遺産 ポンペイの壁画展」が4月29日(祝)から7月3日(日)まで開催される。

【写真を見る】ルネサンス期の天才画家ラファエッロになぞらえて賞賛された「赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス」/《赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス》後1世紀 ナポリ国立考古学博物館蔵 ©ARCHIVIO DELL’ARTE-­Luciano Pedicini / fotografo

あらゆる建造物を壁画で飾り、その空間と生活を謳歌した古代ローマの人々。年間200万人以上の観光客が訪れるポンペイの遺跡は、古代ローマ時代の人々の豊かな暮らしを伝え、今も世界中を魅了し続けている。

本展では、ポンペイの出土品の中でも最も人気の高い壁画に焦点を絞り、壁画の役割と、その絵画的な価値を紹介する。厳選した貴重な作品約80点を、4章構成でテーマごとに展示。古代ローマの人々が好んだモチーフや構図、その制作技法にまで触れることができる。

"ポンペイの赤"と呼ばれる特徴的な色彩は、目に焼きつくほどの鮮やかさ。なかでも、「赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス」は、ギリシャ神話を題材にした美しい壁画で、その絵画的な完成度と、二千年近い時を超えて甦った奇跡的な美しさでルネサンス期の天才画家ラファエッロの作品になぞらえて称賛された。過去一度を除いては、イタリア国外に持ち出されたことのない日本初公開となるので、必ず目にしておきたい。

また、本展では「カルミアーノの農園別荘」と呼ばれる建物の一室を、当時の人々の美意識とスケール感を体感できるように立体展示で再構成する。ポンペイの赤が印象的な16枚の壁画パネルを、2000年前の室内空間さながらに鑑賞する事ができる貴重な機会だ。

紀元後79年、火山の噴火という悲劇的な終焉により幕を閉じたポンペイの町。六本木の天空に甦るイタリアの奇跡を体感すべく、ぜひ一度足を運んでみてはいかが。【東京ウォーカー】