昨年、輸入車ナンバーワンの座に輝いたメルセデス・ベンツ。大きく貢献したのは、AクラスやBクラスなどのFF系モデル、そして中核モデルのCクラスでしょう。

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車種ラインナップの拡充だけでなく、2017年までにプラグインハイブリッド(PHV)を10車種まで増やすとアナウンスしているメルセデス・ベンツですが、数あるラインナップの中でも基幹モデルといっていいCクラスにも「C350 e AVANTGARDE」と呼ぶPHVが昨年末に発表され、今年1月から発売されています。

その走りは想像以上に完成度が高く、圧倒的といえる高い静粛性はもちろん、211ps/350Nmの2.0L直列4気筒「BlueDIRECT」エンジンに、最高出力82ps、最大トルク340Nmを発生するモーターが組み合わされるパワートレーンのスムーズかつパワフルな走りも印象的です。

モーターがブースターとなって再加速するシーンなどでは、2.0Lターボの純ガソリン車よりも約300kgも重いとは思えないほどの加速感を披露してくれます。痛快とまではいえませんが、高速道路で流れをリードするのも容易。

フットワークや乗り心地には、純ガソリン車やディーゼルと比べると重量感がありますが、大きな欠点にまではつながっていない印象。その静かさから純ガソリン車やディーゼルとは違った、別の味わいを高級車という雰囲気も漂ってきます。

一方、Cクラスの中でもガソリン車は「アジリティ(俊敏性)」というキーワードを掲げ、思いのほか軽快なフットワークで山岳路から高速道路まで駆け抜けるのも魅力。そうした走りを期待するのであればPHVは選択肢から外した方が無難です。

ハイブリッド走行ですが、街中ではモーター走行でほとんどまかなえるほか、130km/hくらいまでならEV走行が可能(充電状態やアクセルの踏み方)で、実際に高速道路でもエンジンが掛からずに法定速度まで乗せることもできました。

なお、モーターのみのEV走行は最大約30km可能(急速充電には対応しない)なうえ、バッテリーへの充電を優先するチャージモードもありますから、近場ならほぼEVでまかなえそう。

PHVに期待するハイブリッド走行や燃費などは、別の記事で詳しくご紹介しますが、707万円(セダン)という価格ですから、その価値を見極めて手に入れるのは必須でしょう。

(文/塚田勝弘・写真/小林和久)

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メルセデス・ベンツCクラスのPHV「C 350 e」の走りはどうか?(http://clicccar.com/2016/04/09/363934/)