8日、韓国総選挙の投票日まで残すところ5日となり、韓国の報道はいよいよ選挙一色となっている。メディアは各党・候補者の動静を事細かに報じているが、中でも候補者たちの型破りな選挙活動が特に目を引く。資料写真。

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2016年4月8日、韓国総選挙の投票日まで残すところ5日、韓国の報道はいよいよ選挙一色となっている。メディアは各党・候補者の動静を事細かに報じているが、中でも候補者たちの型破りな選挙活動が特に目を引く。

6日にニューシスが伝えたのは、与党セヌリ党から出馬する候補者11人が、崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)副首相兼企画財政部長官を中心に路上に土下座する姿。朴槿恵(パク・クネ)大統領に近い候補らは、党の公認候補問題で朴氏の地元・大邱市民に迷惑をかけたとして有権者に深く頭を下げ、「われわれをむち打ってほしい」「候補者が気に入らなくても朴大統領のためにもう一度だけ機会をください」など泣き落としにかかった。

与党の土下座戦法はこれにとどまらない。苦戦を強いられている金文洙(キム・ムンス)候補は単独で記者会見を開き、有権者に100回の「謝罪のクンジョル(ひざまずいて行うお辞儀)」を敢行、選挙までの1週間、毎朝駅で通勤客に100回のお辞儀パフォーマンスを続けている。

一方、8日付の聯合ニュースによると、京畿道富川市には候補者が仮装で登場した。朝鮮王の服装をした人物が正座で「反省ポーズ」を取る横には、やはり朝鮮時代に貴族に仕えた使用人に扮装(ふんそう)した候補者。「国民の上に君臨する王ではなく、国民の使用人として働きます」という訴えのようだ。

はたから見るとお祭り騒ぎとも取れそうな選挙運動の一方で、残念な事故も起きている。聯合ニュースによると、8日午前、忠清南道の村道でセヌリ党の選挙カーとして使われていた1トントラックが電線に引っ掛かり、運転手らが車から降りて収拾作業をしていたところ車が急発進、運転手が車にひかれ死亡し、もう1人が脚に重傷を負った。

こうして候補者や関係者が懸命に繰り広げている選挙運動だが、ある理由で市民から敬遠されている。騒音だ。東亜日報などによると、韓国の公職選挙法では、小型の拡声器を使用する場合は午前6時から午後11時まで、車両スピーカーなどを使う場合は午前7時から午後10時までと、長時間の遊説が認められている。午後10時まではどんな大音量を出しても事実上罰則がない事態に、警察庁には選挙運動のスタートから4日間で2000件を超える騒音のクレームが寄せられた。

韓国総選挙は13日投票、8日から事前の不在者投票も始まっている。(翻訳・編集/吉金)