他人を車に乗せるリスク、考えたことはありますか?思わぬトラブルにご用心

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車を持っているあなたに、ママ友が「ちょっと一緒に乗せて!」と頼んできたらどうしますか? しかも、ママ友だけでなく、小さな子どもも一緒だったら?

今回は、車に誰かを同乗させる際の法的な問題や保険制度の適用範囲、リスクについてご紹介したいと思います。

知らないと大変なことになる可能性がありますよ!
ちょっとなら大丈夫?
子どもを通じたお付き合いが広がると、習い事や買い物などに一緒に出掛ける機会が増えてきますよね。そのとき、もしあなたが車を持っていて、ママ友に同乗を頼まれたとしたら、何の迷いもなく乗せてあげますか?

もしかしたら、「違反にならないか」「保険は大丈夫か」などと躊躇する人は思いのほか少ないのかもしれませんね。

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まず、自家用車に他人を乗せること自体は違法ではありません(白タクのような使い方はNGです)。主に問題になるのは、事故を起こしてしまったときや、チャイルドシート着用義務を怠った場合です。

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では次の項目から、もしものことを考えて、法律上の問題点や自動車保険の適用範囲、子どもも一緒だった場合のリスクについて整理してみましょう。リスクを理解すれば、不安を最小限に抑えて乗せてあげることも、はたまたキッパリ同乗を断ることもできますよね。
ハンドルを握ったら責任は運転手にある
基本的に、ハンドルを握った時点で全ての責任は運転手にあると考えましょう。仮に、ママ友のマシンガントークにより運転が集中できず事故を起こしたとしても、乗り降りの際にドアをぶつけられたとしても、“同乗者を注意する義務を怠った”運転手に非があります。

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そして何より最も責任が重いのは、同乗者の命を預かること。同乗者に万が一のことがあった場合、運転手に損害賠償責任が生じる(自動車損害賠償保障法第3条)だけでなく、同乗者やその家族に大きなダメージを与えることになると肝に銘じましょう。
チャイルドシートが無いのに子供を乗せたらどうなる?
子どもを乗せるときに気をつけなければならないのが、「チャイルドシート」の着用ですよね。チャイルドシートが無くても、しっかり抱っこしていれば安全かというと、もちろん安全ではありません。

例えば、時速40キロで衝突した場合、体重10kgの子どもは30倍の300kgに相当して前に突っ込むことになります。これは、子どもを膝の上に抱えていても、とても腕力で支えられる重さではなく、車外に投げ出される危険もあります。

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道路交通法では、6歳未満の子どもはチャイルドシートの着用を義務としています。なお、チャイルドシートを使用せずに小さな子どもを乗せた場合、罰則はありませんが減点1点となり、次回の免許更新に影響を与えます。

また、6歳以上の子どもなら、大人用シートベルトでも法律上は問題ないとはいえ、シートベルトは身長140cm以上の人間を想定して設計されているので、身長140cmに満たない子どもは、ジュニアシートやブースターなどを使用するとより安全です。
自動車保険の補償内容を把握しておこう
法律上の問題と同時に注意が必要なのが、「自動車保険」のこと。ほとんどの方が「自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)」と、任意の自動車保険の両方に加入しているかと思いますが、自賠責保険は交通事故の被害者を救済することが目的の自動車保険です。

そのため、単独事故を起こしたときに同乗者の保険は支払われますが、運転手がケガをしても保険金はおりません。

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一方、任意の自動車保険は、家族以外の同乗者に対して対人賠償保険が適用になります。もし誰かを同乗させる機会が多い人は、さらに人身傷害補償保険・搭乗者補償保険・自損事故保険などを付帯して補償を手厚くしておくと安心ですよ。