【プレビュー】優勝と降格が“紙一重”の過酷な争い…東の王者に輝くのはどこだ?/高円宮杯プレミアリーグEAST
同じく4人昇格だった大宮アルディージャユースも大塚真司監督の下でチームを刷新。ジュニアユース年代からバルセロナ型のシステムを叩き込まれた世代だが、トップチームに合わせて[4−4−2]を新規採用。「一つのやり方しかできない選手にすると、先がなくなる」(大塚監督)という信念に基づく変更であると同時に、長谷川元希と山田陸という二人の絶対的なセントラルMFを生かすためのシステムでもある。
そして最後になってしまったが、大本命はこのチームかもしれない。新潟と同じ昇格組の横浜F・マリノスユースはハイレベルなチームに仕上がった。負傷者が出ているのはやや気になるものの、足元も巧みな長身GK原田岳、守備の柱と期待されるDF板倉洸、ボールを狩れるMF佐多秀哉、得点源と見込まれるFW渡辺力樹と縦のラインに好選手を抱える。複数の年代別代表がベンチを温めるほどの選手層を含めて、昇格組ながら優勝候補と言っていいだろう。
文・写真=川端暁彦