ボルボ「自律走行車テスト」を中国・スウェーデンで実施へ

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現実世界で自動運転の技術がどの程度機能するのかを確認するために、ボルボは、100人が乗車する広範なデータ・テストをスウェーデンと中国で実施すると発表した。

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Volvo XC90 Excellence Lounge Concept

2/5助手席のかわりに足載せ台が備え付けられている

Volvo XC90 Lounge Console

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Volvo XC90 Excellence Lounge Concept

4/5作業台にはアクセサリーやペンなどを収納できる

Volvo XC90 Lounge Console

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テストで使用される車種は、ハイブリッドSUV「XC90」となる予定。

ボルボは、2020年までに、同社製の自動車での交通事故や重傷をすべてなくしたいと考えている。

エアバッグや自動ブレーキなどの既存技術では限界があるため、ボルボは自律走行技術も採用する意向だ。そこで同社は、現実世界でそのテクノロジーがどの程度機能するのかを確認するために、2017年にスウェーデンのゴセンバーグにおいて、“ロボット自動車”に100人を乗車させる広範なデータテストを実施する計画だ。さらに4月6日(現地時間)には、同様のテストを中国で行うと発表した。

ゴセンバーグでのテストで使用される車種は、ハイブリッドSUV「XC90」(日本語版記事:3列目シートや助手席を取り払って足元スペースを拡大したデザインが話題になった)となる予定だ。

この自動車には、信号、交差点、通行人、サイクリストなどの障害がない、比較的シンプルな運転環境に対応する機能が満載されている。スウェーデンでは、XC90の自律走行機能は、あらかじめ許可された道路の約48km分に制限される予定だ。そのほかの場所では、人間が運転することになる。

XC90の自律走行機能では、遅いクルマを追い越すためにレーン間を移動できるほか、救急車や、路肩を歩いている歩行者などを避けるためにスペースを空けることもできる。人間が運転を引き継ぐときを知らせるアラートを出したり、人間が降車するタイミングが近づきつつあることを認識したりするようプログラムされる予定だ。

ボルボはテスト参加者として、高速道路を使って市内に通勤する人たちを探している。参加者の選出にあたっては、ボルボの顧客基盤が多様であることを示せるように考慮される。

ボルボの自律走行チーフを務めるエリック・コーリンによると、中国でのテストがいつどこで開始されるのかはまだ決まっていない。だが、数年以内に、中国に多数ある百万都市のいずれかで行われるのは間違いないという。

コーリン氏によれば、中国は現在、ボルボにとって最大の市場だ。中国の自動車メーカー吉利汽車(Geely Automobile)が2010年、フォードからボルボを買収している。

中国は、深刻な交通渋滞やひどい大気汚染(日本語版記事)の問題を抱えており、毎年20万人以上が交通事故関連で死亡している。

100台の自動運転自動車が導入されても、交通量と大気汚染に大きな効果がもたらされるわけではない。だが少なくとも、ボルボのテストに参加する幸運な被験者たちは、運転席にいながら新聞を読んだり『Snapchat』を見たりできるのだろう。

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ステアリングホイールにある2つのパドルを同時に引くと、自動運転モードに切り替わるという。