<マスターズ 初日◇7日◇オーガスタナショナル・ゴルフクラブ(7,435ヤード・パー72)>
 グリーン上に置いたボールが揺れるほど時折強く冷たい風が吹き抜けたオーガスタナショナル。優勝候補の一角として注目を集めて「マスターズ」初日を迎えた松山英樹は、4バーディ・3ボギーの“71”で回り、首位に立ったジョーダン・スピース(米国)と5打差の1アンダー13位タイで滑り出した。
松山英樹は練習ラウンドでアダム・スコットと…
 確かに感じていた手ごたえに、微妙な狂いが生じていた。「試合になれば多少なりとも状態に変化はあると思ったけど、ここまで悪くなるとは思っていなかった」。1番はセカンドショットがグリーンの傾斜でこぼれて、ボギースタート。その後前半は3つのバーディを奪ったものの、“強風の影響”と決めつけるには内容が悪すぎた。
 不安が現実となったのがバックナインだ。“アーメンコーナー”505ヤードの11番パー4でティショットのミスからボギー。12番もアプローチでパーを拾ったものの、グリーン右手前に外したティショットは池ポチャと紙一重だった。14番では左奥のピンに突っ込みすぎて、3つ目のボギー。「14番でボギーを打ってからしんどかった」と深い息を吐き出した。
 連覇を狙うスピースがスコアを伸ばしていく中、これ以上引き離されるワケにはいかなかった。17番ではグリーン右端から5ヤードに切られたピンに対し、右サイドからのアプローチが残る最大のピンチ。テレビのレポーターを務める芹澤信雄が「ここは寄りようがない」とうなったポジションだ。
 だが、ここで松山が最大の集中力を発揮。手前の法面に2クッションさせて絶妙に“お先”の距離に寄せるスーパーアプローチを披露しパーを拾うと、勢いを最終ホールのバーディにつなげた。17番だけではない。直前の16番では下り傾斜に向かって打つバンカーショットを2メートルに寄せてパーセーブ。きわどいパーパットも粘り強く沈め、ショットの不調を小技でカバーした。
 初日の結果を受けて松山は「悪くはない」「可能性をつぶさなくてよかった」と表情を引き締めたまま語った。その言葉どおり、スピース、ローリー・マキロイ(北アイルランド)ら上位に名前を連ねた本命達の中で、マツヤマの“可能性”はもちろんまだついえていない。明確に“優勝”を見すえるからこそ出た言葉。違和感を修正すべく練習場に直行した。
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