足がムズムズ。もしかして水虫?
日本人の5人に1人は水虫にかかったことがある

水虫というと足が不潔な人がかかるもの、と思っている人もいると思いますが、日本で水虫にかかったことのある人は約2500万人といわれています。つまり、4〜5人に1人は水虫経験者。家族で誰かが水虫になると家庭内で感染が広まることが、患者数が多い理由です。夫か妻、どちらかが水虫になると、約50%の確率で感染するという報告もあります。

最近は女性の水虫患者も急増中。仕事などで長時間靴を履く人、蒸れやすいストッキングを着用することが多い人、スポーツジムやプールなど、水虫に感染しやすい場所に行く機会が多い人が、かかりやすいといわれています。

まずは市販薬で十分。2〜3週間で改善しない場合は皮膚科へ

水虫は白癬菌というカビの一種が皮膚の角質層や爪の中にすみついて起こる感染症のことです。白癬菌は手や体にももぐりこみますが、湿った場所が好きなので、足の裏や足指の間に発症しやすいのです。

白癬菌は温度15℃以上、湿度70%以上になると活動が活発になるといわれており、4月ごろから暴れ始めます。「水虫かなと思ったら、まずは市販薬を」と言うのは皮膚科医の楠俊雄先生です。
「市販の水虫薬の成分は医療機関で使用しているものと同じなので、初期症状なら市販薬で十分。でも、2〜3週間も塗って改善しない場合は、皮膚科を受診しましょう」

“自称水虫”患者の3人に1人は水虫ではない

症状が水虫に似た皮膚病はたくさんあり、楠先生によると、“自称水虫” 患者の3人に1人は水虫ではないのだとか。水虫ではないのに水虫薬を塗り続けていては、効かないばかりか、その皮膚病をこじらせてしまいます。本当に水虫かどうかは、角質層に白癬菌がいるかどうか、病院に行って顕微鏡で調べてもらうほかありません。
一方、水虫であっても、水虫薬が効きにくい「爪水虫」の可能性もあります。

かゆい時だけでなく、完治するまで薬を塗り続けること

水虫と診断がついたら、医師の処方する薬、または市販薬を用法・用量を守って塗ることが大切です。
かゆい時だけ塗る人が多いのですが、完治するまで毎日きちんと塗りましょう。また、患部だけでなく、やや広めに塗るようにします。入浴後は成分が皮膚に浸透しやすいので、入浴後を“水虫薬タイム”として習慣づけるとよいでしょう。症状が消えても、皮膚の細胞が入れ替わるターンオーバーを考えると、約1ヶ月は塗り続ける必要があります。
爪水虫の場合は塗り薬では完治が難しいので、パルス療法という内服薬治療を受けます。

家族内感染を防ぐため、家族全員でのケアもポイント

治療の間は、足を清潔に保ち、靴や靴下は通気性のよいものをはくようにします。また、家族感染を防ぐことも重要です。
家庭内での水虫感染を防ぐためには、
●入浴後は足の裏や指の間をよく拭き、乾燥させてから靴下をはく。ドライヤーを当てればベター
●こまめに掃除機をかける
●バスマットを洗ってよく乾かす
などを心がけましょう。