週1回以上シーツ交換をしている日本人は4割(shutterstock.com)

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 花粉症やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーなど、さまざまなアレルギー疾患にかかる人が増えてきている。いや、増えてきているどころではない。

 厚労省によると、「50年前にはほとんどなかったアレルギーが、現在は国民の3分の1がなんらかのアレルギーを抱えている」という見解だ。

 アレルギーを引き起こすアレルゲンは、特定の食物、花粉、カビ、ダニ、ハウスダストなどさまざま。なかでも「ダニ」によるアレルギーは日本人の4人に1人がかかっているという。

 そして、ダニがもっとも生息している場所は「布団」だ。適度の湿度・温度によって繁殖しやすいという。人が気持ちのいい場所は、ダニにも気持ちがいいらしい。

布団専用クリーナーの火付け役「レイコップ」は300万台も

 そんな背景もあって、ダニやハウスダストを吸引する布団専用クリーナーが大ヒット中だ。

 火付け役となった「レイコップ」は、各機種合わせてすでに300万台も売れたという。そもそもアレルギー疾患の治療にあたっていたリ・ソンジン医師が「治療よりも根本的な予防が大切」と実感し、自ら開発したのがこの布団専用クリーナーだ。

 2007年に発売を開始し、通信販売大手のジャパネットタカタなどを介して大ヒットした。

 レイコップの売りは「たたき」「吸引」「UV照射」の三段構え。振動パッドでダニの死骸やハウスダストをたたき出し、布団が吸い付きすぎない程度のほどよい吸引力で吸引。さらに紫外線を照射して布団を除菌する。

 新しい製品では、ダニが繁殖しにくいよう布団の中の湿気を取り除く機能を搭載したものもある。

他社も続々追随。布団専用クリーナーは進化する

 レイコップの大ヒットを受け他社も黙ってはいない――。

 「吸引力の変わらないただ一つの掃除機」のキャッチコピーでおなじみのダイソンは、「UVライトではダニを死滅させるのは困難」と得意の吸引力のみで勝負。

 一方、ハウスダスト発見センサーをつけて「見える化」したのはパナソニック。ゴミ捨ての際のホコリの舞い上がりを防止するために紙パックにしている。

 布団をたたいてブラシでかき出して吸引する製品は、日立や東芝からも販売中。シャープの製品は40度の温風を放出してダニを布団繊維から引きはがし、吸引した後は「遠心分離サイクロン」により粉砕されるというふれこみだ。

 レイコップと同じ「たたき」「UV」「吸引」を基本に、コードレスタイプを販売しているのがアイリスオーヤマ。

 どれを選んだらいいかわからないくらい多彩だ。多くの人が、ダニやハウスダストを恐れて布団専用クリーナー使用しているものと思われる。だが、同時にシーツを替えることに注意を払う人はどれくらいいるのだろうか?
世界のなかでは少ない、日本人のシーツ交換の回数

 2013年、アメリカの国立睡眠機構が6カ国を対象に行った「シーツの交換頻度」アンケートによると、週に1回以上シーツを取り替える国は、1位がメキシコで81%、2位がイギリスで68%、3位がアメリカで62%。

 驚くことに、日本はぐっと落ちて週1回以上シーツ交換をしているのは40%。メキシコの半数、不名誉な「ワースト2位」だ。

 日本人に行ったアンケートの詳細を見ると、2週間おきのシーツ交換が22%、3週間おきが9%、さらには3週間以上シーツを替えないが28%もいる。

 シーツを替えなくても命に関わることはないかもしれないが、布団専用クリーナーがヒットしている国とは思われないほど衛生観念が低いのではないだろうか?

 これからやってくる初夏、そして梅雨はダニがもっとも活動・繁殖する時期。ダニの餌となる皮脂やフケなどを取り除くためにも、週1回のシーツ交換をお勧めしたい。
(文=編集部)