4月12日よりTBSでスタートするドラマ『重版出来!』(原作・松田奈緒子、小学館『月刊!スピリッツ』連載中)の完成披露試写会が5日、都内で開催された。舞台挨拶には、主演の黒木華をはじめ、オダギリジョー、坂口健太郎、安田顕、松重豊が登壇。


コミック雑誌「週刊バイブス」に配属される新人編集部員・黒沢心役の黒木華は、物語について「人のかかわりや、人の成長が見えるところがグッときます」とコメント。現場の様子について、「和気あいあいとして、荒川(良々)さんとのやりとりで普通に笑ってしまわないように気をつけています。どこを見ても楽しいですね」と語った。
ほかのキャストがコメントしているときは、ちゃんと視線を送って一緒に頷いていたりするあたり、ホントに透明感あって可愛らしい黒木華。元柔道選手で“小熊”と呼ばれる黒沢をどのように演じるかが楽しみだ。


先輩編集者・五百旗頭(いおきべ)敬役のオダギリジョーは、そんな黒木について「素晴らしいですね。大阪の血が見え隠れするところが好き。静かなお人形のようなイメージがあるかもしれないけど、とんでもない。こう見えてパンクが好きなのがいい」とベタ褒め。
パンク好きを明かされた黒木が「実は松重さんもパンク好きなんです」と振ると、松重も「これからは“パンク親子”としてやっていこうと思っています」と応えて笑いを誘った。


喜怒哀楽の激しい編集長・和田靖樹役の松重は、「黒木さん、坂口くんはピュアできれいな役者さんなんですけど、まわりの40代の役者たちは本当にアクが強くてどうなることかと思っています」と挨拶。キャスト陣の雰囲気の良さについて触れ、「出番の終わったオダギリくんが暇なものだから『僕、出ようかな』と言い出して。結局、出ることになっただけど、『これが作品の厚みになるだろう』とか言っていて、そういう問題じゃない」と暴露。キャストが不自然なシーンに出ていないか、要チェックだ。

坂口健太郎の初恋の相手はナウシカ、安田顕はエッチなマンガが好き?


質疑応答タイムでは、マンガの編集部を舞台にしていることにちなんで、筆者から「みなさんの好きなマンガと、黒木さん、松重さんは好きなパンクバンドを一つ教えてください」という質問を投げかけてみた。


マンガをけっこう読むという黒木は「最近は『東京喰種』や『亜人』を読んでいます。あと、萩尾望都さんが大好きです。松本大洋さんの作品もよく読みます」と前のめりで回答。マンガについてだけ語ってもらうインタビューとかしてみたい! 
そして、パンクについては「セックス・ピストルズのシド・ヴィシャスが大好き」とアンサー。薬物中毒で死んだ“パンクの精神”そのものと呼ばれるパンクロッカーの名を挙げるあたり、大人しそうに見える黒木華も意外と破滅的?

マンガをあまり読まないというオダギリは、昔読んだマンガとして「『キン肉マン』とか『じゃりン子チエ』……」と恥ずかしそうに回答。ドラマ『家族のうた』で演じたろくでなしの父親やドラマ『おかしの家』で醸し出していた下町感は、『じゃりン子チエ』から育まれたものだったのかも?


無気力な営業部員・小泉純役の坂口健太郎は、「『風の谷のナウシカ』と『三つ目がとおる』が好きです」とキッパリ。宮崎駿監督による映画が有名な前者はともかく、後者は1970年代に発表された手塚治虫のオカルトマンガで、なぜ91年生まれの坂口健太郎が読んでるの!? と思わざるを得ない。いつか詳しく聞いてみたいなぁ。「初めて恋をした相手はナウシカでした」というカミングアウトもいただきました。

新人潰しの異名をとる編集者・安井昇役の安田顕は、「ちょっぴりエッチなマンガが好きですね。ものすごくエッチなマンガは読まないんですけどね。『みんなあげちゃう』とか好きでしたね」とアンサー。安田は筆者と1歳違いなので、その感じはよくわかります。
なお、自転車で試写会場の秋葉原までやってきたという安田は、途中で目に入った「なでしこ寿司」(板前が全員女性という寿司屋)が気になっている様子だった。


松重は「若い方にはピンとこないと思う」と前置きしつつ、「マンガは鴨川つばめさんの『マカロニほうれん荘』が好き」と嬉しそうに回答。さらにパンクについては「ツバキハウスで見たニューヨーク・ドールズのジョニー・サンダース」と筋金入りなところを明かしてみせた。そうか、松重さん、ツバキハウス(1980年代にあったニューウェーブ&パンク系ばかりかける伝説のディスコ)に通ってたんだ……。

最後は、黒木が「マンガ編集者という役ですが、ありとあらゆる職業の方、仕事をしている人たちに共通しているテーマを描いています。みなさんが仕事に行くときに『明日も頑張ろう!』と思えるようなドラマにしていきたいです」と舞台挨拶を締めくくった。
(大山くまお)