近年、日本を訪れる中国人旅行客が増えているが、中国のネット上では訪日して爆買いしている中国人を批判の声が根強く存在している。批判の内容としては、「中国にとって日本は歴史的な恨みのある国であり、その日本で多額の消費を行うことは愛国心のない行為である」といったものだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 近年、日本を訪れる中国人旅行客が増えているが、中国のネット上では訪日して爆買いしている中国人を批判の声が根強く存在している。批判の内容としては、「中国にとって日本は歴史的な恨みのある国であり、その日本で多額の消費を行うことは愛国心のない行為である」といったものだ。

 訪日する中国人旅行客が増えていることは、ネット上の批判を気にする中国人が少ないということを意味するが、中国メディアの捜狐はこのほど、「日本に旅行に行くことは他人には関係のないこと」と至極当然な意見を主張する記事を掲載した。

 記事は女性と見られる中国人の見解として「自分が旅行に行くのは、中国以外の国で違った文化や風情に触れることが目的」だと指摘。さらに、中国では日本を訪れることだけでなく、台湾を訪れることも「台湾は中国から独立を画策しているのだ」などと、愛国者達の批判の対象になると指摘したうえで、旅行に愛国心を挟み込むこと自体が間違った考え方であると主張した。

 さらに、日本を訪れている中国人の多くは愛国心と旅行を関連付けて考えてはいないはずだと指摘。日本旅行が中国で「敏感な話題」になってしまうことに疑問を呈したうえで、本当の愛国心とは、1人1人が中国を代表する立場になる旅行先においてマナー違反の行動などを取らないよう、自分の言動に気を配ることであると指摘している。

 続けて記事は、日本を実際に訪れた感想を綴っているが、いずれも友好的な視点で日本の良さを中国人読者に紹介する内容となっている。例えば、日本人はとても友好的で礼儀正しかった、日本社会には秩序があった、治安が良く、安全だった、サービスが非常に心地よかった、などだ。

 記事が指摘しているとおり、日本旅行に愛国心を結びつけることは正しい考え方とは言えず、むしろ偏狭な愛国心を振りかざしているだけだ。記事が紹介した日本の良さが中国でどんどん広まっていけば、中国人の対日感情の改善にもつながるはずだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)