左からヤクルト「レモリア」、森下仁丹「テアニン」、全薬工業「アロパノール」。アロパノールにはドリンクタイプもある

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多くの会社で新年度を迎える4月。フレッシュな気持ちで臨みたいけれど、部署移動で慣れない仕事が増えて思うようにいかなかったり、新人教育を任されて気持ちに余裕がなくなったりと、普段よりも焦りやイライラが増えやすい時期でもある。

小さな焦りやイライラも、ストレスとしてたまれば健康によくない。少しでもストレスを減らすために、今すぐできる対策はないのか。

深呼吸、トイレ、飲料にサプリ...

まずは、「体を動かして気分を変えてみる」。

ごく当たり前のことだが、気持ちに余裕がないときには意外とできていないものだ。その場で背筋を伸ばして目を閉じ、ゆっくりと深呼吸をしたり、席を立ってトイレに行ったりする。その間は、モヤモヤ考えないで気分転換をしようと意識すること。これならお金も時間もかからない。ストレスに関する情報サイト「緊張・イライラLABO」によると、現代人は、デスクワークなど前のめりになる姿勢が多く、胸が圧迫されて呼吸が浅くなる。それもストレスの一因だというから、普段から心がけたい対策法だ。

次に、「ストレス緩和の飲料やサプリ」でホッと一息。

食べるだけ、飲むだけでストレスや緊張が和らぐという食品を試してみるのも一つの手だ。以前からメンタルリラックス飲料として知られるヤクルトの「レモリア」は、2001年発売。リラックス効果があるとされる緑茶のうまみ成分「テアニン」を含む。

最近では、抗ストレスに役立つ機能性表示食品も増えている。前述のレモリアと同じくテアニンの効果に着目した森下仁丹のサプリメント「テアニン」は、L-テアニンを含み「作業などに由来する緊張感を軽減」する。そのほか、「γ-アミノ酪酸」の効果も注目されており、「γ-アミノ酪酸には事務的作業による一時的・心理的なストレスの低減機能がある」と明記された商品も消費者庁に届け出されている。

消費者庁によると、2016年3月25日時点で、機能性表示食品の届け出が受理されている263品のうち、12品がL-テアニンやγ-アミノ酪酸を含む抗ストレス商品だ。

「イライラしたときに飲む薬」もある

体を動かしたり、食品をとったりするのでは不十分だという人は、「薬」という選択肢もある。

薬といっても抗不安薬などではなく、生薬を利用した「抑肝散(よくかんさん)」という漢方薬だ。漢方医学専門医で漢方薬や鍼灸治療に詳しい北里大学東洋医学総合研究所の伊藤剛医師によると、「イライラの中に『怒りの感情』が内在化しているときに処方される」とのことで、まさに「イライラしたときに飲む薬」といった手軽さがある。

「どこにぶつけたらいいか分からない憤懣(ふんまん)や、内にこもった怒りを鎮める薬です。昔は子どもの「夜泣き」や「疳の虫」に使われていましたが、現在は徘徊、せん妄、暴力など認知症の周辺症状にも効果があり、病院でもよく使われています」(伊藤医師)。

効き目には個人差があるそうだが、即効性があることで知られているという。ドラッグストアで確認すると、全薬工業の「アロパノール」や一元製薬の「抑肝散」、松浦漢方の「抑肝散加陳皮半夏」などが、抑肝散を含む。

ストレス対策は、その場しのぎのものよりも、ストレスの元になる根本的な問題を解決することが大切だともいわれるが、人間関係や職場の環境はなかなかすぐには変えられない。だったら、まずは「抗ストレス」の食品、漢方の助けを借りて、できるだけストレスをためない工夫を始めてみるのもいいかもしれない。

(Aging Style)