かつて中国の自動車市場で圧倒的な人気を獲得していた韓国車に異変が起きている。販売台数が急激に落ち込んでいるのだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 かつて中国の自動車市場で圧倒的な人気を獲得していた韓国車に異変が起きている。販売台数が急激に落ち込んでいるのだ。

 韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版によれば、現代起亜自動車の2016年2月における中国での販売台数は前年同月比21.2%減の9万4235台にとどまったことを伝えている。内訳としては現代自動車は同28.1%減、起亜自動車は同9.9%減で、現代自動車の失速が顕著であることが見て取れる。

 報道によれば、現代起亜自動車の16年1月における販売台数は同20%減だったが、2月の販売台数も前年比で21.2%減となったため、2カ月連続で前年の実績を大きく下回ったことになる。

 記事は、現代起亜自動車の2月における中国自動車市場のシェアは7.7%で、フォルクスワーゲン、GMに次いで3位だったとしながらも、2月の中国市場の販売台数は前年比2.3%の伸びであったにもかかわらず、現代起亜自動車の販売台数が大きく落ち込んだことは、中国人消費者の現代自動車、起亜自動車に対する需要減退は明らかとの見方を示している。さらにトヨタやホンダのほか、中国自主ブランドメーカーが販売台数を伸ばしていることから、「3月の販売台数も楽観視できない状況」だと伝えた。

 中国自動車市場では近年、SUVなどの車種が人気となっており、日系メーカーが販売台数を伸ばしているのも若い消費者向けにSUVを積極的に投入したことが功を奏したとの見方がある。また、日系車の実用性の高さやコストパフォーマンスの高さが改めて評価されているという見方もできよう。

 現代自動車や起亜自動車は中国自動車市場の変化に取り残されたとの見方があるなか、記事は現代起亜自動車の関係者の話として、「中国ではエコカーやSUVが人気となっており、この流れについていくことが何よりも重要」と指摘、販売台数のさらなる減少を食い止めるためSUVの投入が必要との見方を示している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)