カニエ新作を想像だけで再現した『なんとなく、パブロ』が海外で反響。日本人が制作、Bandcampでは売上1位に

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京都を拠点とするビートメーカー TOYOMU 氏が、カニエ・ウェストの最新アルバム『The Life of Pablo』を勝手な印象と想像力でカヴァーした作品『印象III:なんとなく、パブロ』を制作しました。

これを音楽販売プラットフォーム Bandcamp でリリースしたところ海外で反響を巻き起こし、複数のウェブメディアでもとりあげられる話題の作品となっています。カニエ・ウェストの最新アルバム『The Life of Pablo』はリリース当初、本人がTIDALでのストリーミングのみに販路を絞ったことでTIDALがサービスを提供していないここ日本では聴くことができない状態となっていました。
 
TOYOMU 氏 は、WhoSampledから音楽サンプルを、ラップなどの歌詞に注釈を付けるサイト Genius から『The Life of Pablo』の歌詞を拾い、それらを再構築して『印象III:なんとなく、パブロ』を制作。限定的な情報から勝手な解釈と想像を駆使して作っただけあって、本物の『The Life of Pablo』とはかなり印象も違ったものとなっています。

それでも『〜パブロ』1曲めの「汝、神を見たか」では冒頭で聴けるオルガンの音が『〜Pablo』1曲め「Ultralight Beam」の冒頭SEで聴けるオルガンと印象が一致し、思わずトリプルロック教会のステンドグラスから神々しく光が差し込む場面を想像してしまいます。

2曲め以降もところどころでサンプル音に『〜Pablo』と同じものや、あんな音こんな音を使っており、さらに音声合成のヴォーカルが独特の雰囲気を伴って、単体でも十分な聴き応えが得られる作品となっています。

3月半ば、TOYOMU 氏はできあがった『〜パブロ』を音楽作品販売プラットフォーム Bandcamp でリリースしました。すると4月4日になってこれが掲示板サイトRedditにとりあげられ、さらにそれがまたたく間に FACT やHYPETRAK 、The FADER、Pigeons & Planes といった海外メディアに取り上げられるなど、意外な反響を巻き起す事態に発展しています。記事執筆時点で『印象III:なんとなく、パブロ』は Bandcamp の売り上げランキング1位になっている模様です。

なお、現在では日本でもApple Music などで『The Life of Pablo』が聴けるようになっていますので、カニエのファンなら(ファンでなくても)両方を聴き比べてみると面白いかもしれません。また TOYOMU 氏は4月10日に大阪でライブに出演するとのこと。