日本はかつて高度経済成長を遂げる代償として、自然環境を破壊した。イタイイタイ病や四日市ぜんそくといった疾病は自然環境の破壊に伴って生じた公害によるものだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本はかつて高度経済成長を遂げる代償として、自然環境を破壊した。イタイイタイ病や四日市ぜんそくといった疾病は自然環境の破壊に伴って生じた公害によるものだ。

 だが日本は環境破壊を教訓とし、環境を回復させる取り組みを続けてきたことで、今日では失われた自然は随分と回復した。こうした日本の環境保護への取り組みは、現在進行形で環境破壊が進む中国でも高く評価されているようだ。

 中国メディアの緑色中国網絡電視はこのほど、「日本の森林文化」について紹介する記事を掲載し、日本人の自然観と緑化への取り組みを紹介している。

 記事は、日本人は昔から「人と自然は1つ」と考えてきたと紹介し、高度経済成長期後の「公害の泥沼」から抜け出すことに成功し、破壊しつくされた環境がほんの数十年で緑のじゅうたんを敷いたような豊かな自然環境に回復させたことを高く評価。現在では国土面積の約7割が緑で覆われている、と日本の緑化の成果を伝えた。

 日本が自然環境を回復させることができた秘訣について、日本人が自然を崇めてきた民族で、「木や森が日本人の精神価値観に大きな影響を与えてきたため」と主張しているが、「木や森が日本人の精神価値観に大きな影響を与えてきた」とは、いったいどういう意味なのだろうか。

 日本は自然災害の多い国であるが、記事は地震や台風、津波など、日本人は自然の脅威に晒されながら生き抜いてきた民族であるとし、日本人は自然の変化に敏感で、自然を愛する気持ちが強く、「自然に逆らうのではなく、愛して従う」ことを学んだと主張。さらに、日本人は環境に関する教育に熱心で、子どもたちは休みを利用して森林などの野外へ遊びに出かけ、自然と触れ合う機会が中国の子どもよりも多いと説明。子どもたちに自然と接する機会を与えることで、子どもたちは自然との共存の価値を学ぶことができ、こうした要素があったからこそ、破壊された環境を回復させることができたと論じている。

 日本は現在、環境保護技術やエコ技術で世界をリードする立場にある。世界的に環境保護基準が厳格化するなか、こうした技術を持つ日本企業にとっては強い追い風が吹いていると言える。日本が競争力のある環境保護技術を持つことができたのは、確かに「自然に逆らうのではなく、愛して従う」という精神があり、自然の尊さを知っているからかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)