3月30日、数年前からヘルシーな飲食生活や菜食主義がブームになっていることから、種類がバラエティーに富み、さまざまな調理法で食べることができる中国野菜を口にするスペイン人が増えている。写真はスペインの農地。

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2016年3月30日、数年前からヘルシーな飲食生活や菜食主義がブームになっていることから、種類がバラエティーに富み、さまざまな調理法で食べることができる中国野菜を口にするスペイン人が増えている。また、中華料理レストランの発展と他のアジア諸国からの移民による消費増も、中国の野菜に対するニーズが大幅に増加する要因となっている。人民日報海外版が伝えた。

実のところ、スペインでの中国野菜の栽培の歴史は長くはない。十数年前、中国人によるスペインへの大規模な移住がスタートした。このとき以来、中国野菜に対する大きな需要が出現した。始めの頃は、基本的に一部の中国人が中国から種をスペインに持ち込み、自宅の庭で育てた。その後、小さな農地を借りて栽培するようになり、中国人が販売や販売代行をするようになった。数年前から、一部の人が大型農場を買い取るか借りるかして、中国野菜の栽培・販売を産業化・商業化するようになった。さらには、スペイン現地の農村や農業協同組合とタイアップし、より大規模な生産・販売に乗り出す人も出た。同時に、市場はスペイン以外の欧州諸国まで拡大した。このような状況から、「中国人向け中国野菜栽培」は、きわめて大きな潜在力を備えた新興産業へと変貌を遂げた。

レストランのようなスペインに移住した中国人が営む伝統産業が飽和状態となり、数年前の経済危機によってもたらされた不況のあおりを受け、苦境からの脱出策を追及した多くの中国商人は、農場や大型農業用ハウスへの投資に着手、スペインで農作業に本腰を入れて携わるようになった。彼らは野菜栽培による利潤は、レストランや小売店の経営利潤より大きいことに気づいた。そこで、現地で農家として根を下ろすことを決意し、その影響を受けた多くの友人もスペインで農業に携わる決心を下した。これらの中国系農家は、中国野菜のほか、品種をスペインの野菜・花・果樹などに拡大し、新たな事業にいそしんだ。

「中国人向け中国野菜栽培」が、スペインで新興産業のひとつとなったことは、スペインさらには欧州に移り住んだ中国人が現地にもたらす影響力の拡大につながった。彼らは、ビジネスチャンスを追及したと同時に、現地にも新たなビジネスチャンスをもたらし、ダブルウィン(共勝ち)という新たな局面を創造した。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)