梨園の厳しいルールで藤原紀香は結婚後も活動できるか(写真はイメージです)

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 ついに念願の「梨園の妻」になった女優の藤原紀香(44)に激しい逆風が吹いている。ノリノリのツーショット記者会見や子作り宣言でヤル気をアピールしたが、世間から猛バッシング。歌舞伎界からもハシャギぶりをいさめられ、冷たい視線を送られているという。業界内では「二度目の披露宴テレビ中継」が噂されているが、その皮算用にも黄色信号が灯っている状況だ。

■結婚会見であわらになった好感度の低さ

 3月末に開かれたツーショット会見では、これでもかというほど紀香のドヤ顔が炸裂。特に指輪に関する質問が出た瞬間は最高潮になり、記者たちに左手のリングを見せつけた。これにはメディア席から失笑が漏れていたが、それでもさすがはベテラン女優だけあって受け答えは完璧だった。

 しかし、これを中継した各局ワイドショーにはなぜか苦情が殺到していたという。

「紀香が熊切あさ美(35)から愛之助を略奪した経緯は誰もが知るところだけに、晴れ晴れとした表情でドヤ顔しまくる紀香に嫌悪感を抱いた視聴者が多かった。テレビ局には『そんなに長く取り上げないで』『見ていて不愉快』といった声が多く寄せられました」(テレビ関係者)

 テンションの差は注目の「跡継ぎ」問題でもあらわになった。愛之助が「養子でも芸養子でもいろんな形がある」と語ったのに対し、紀香は「彼の子どもを産みたいなと思うのが女心」と堂々の子作り宣言をしたのだ。

 しかし、紀香は今年45歳になるだけにデリケートな問題。会見の前日にはNEWS・小山慶一郎(31)がキャスターを務める『news every.』(日本テレビ系)で「ちょっと早いかもしれませんけれども、どんなお子さんが生まれてくるのか期待したい」とコメントして炎上する余波もあった。周囲が気を遣うような話題なのに当の紀香はノリノリであるため、これも空回り感を増幅させている。

■歌舞伎界でも四面楚歌?披露宴中継にも暗雲

 こうしたバッシングは、歌舞伎界でも巻き起こっている。

 紀香は愛之助のサポートを再優先するとしながらも「藤原紀香としての活動は、そのなかで許される範囲で」と芸能活動の継続を表明。だが、今まで梨園に嫁いだ富司純子(70)や三田寛子(50)、前田愛(32)らは結婚を機に女優業を自粛してきた。この紀香流の「梨園の妻」像に冷たい視線が注がれていると発売中の『女性自身』(光文社)が報道。先輩たちから「あれで役者の妻が務まるのかしら」などと陰口をたたかれ、女優業との二足のわらじに「そんなに甘いものじゃない」と反発の声が上がっているという。

 また、紀香の「おかみさんデビュー」は4月9日から香川で行われる「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が有力視されていた。本人も乗り気だったようだが、これに愛之助の養父で歌舞伎俳優の片岡秀太郎(74)が苦言を呈したことも話題になった。

 同公演は昨年四代目を襲名した中村鴈治郎(57)の襲名披露興行であり、片岡は「主役は鴈治郎さんです。その初日に愛之助たちに騒がれては配慮に欠ける」と紀香の暴走に待ったをかけたのだ。結婚早々に夫の養父にいさめられるという状況は「3歩下がって……」が美徳の梨園の妻としては自覚が足りないと思われかねない。

 全方位から反発を受けていることで、テレビ局が画策している「披露宴中継」の雲行きも怪しくなってきたという。

「陣内智則(42)との結婚披露宴はテレビ中継され、芸能界の一大イベントとなった。その実績があるので今回の結婚でもテレビ各局は色めき立ち、紀香も前向きに中継を考えていたようですが、予想以上に世間の反発が強いので各局はトーンダウン。あまりハデにすれば歌舞伎界からの反発が強まる恐れがあり、愛之助も乗り気ではないようです」(前同)

 二度目の結婚なのだからもっと落ち着いてもよさそうなものだが、周囲を巻き込んで騒動を起こし続けている状態。「夫を陰から支える」という妻にはなれそうもないだけに、今後も物議をかもしそうだ。

文・佐藤勇馬(さとうゆうま)

※個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、ネットや携帯電話の問題を中心に芸能、事件、サブカル、マンガ、プロレス、カルト宗教など幅広い分野で記事を執筆中。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など多数。