やめるときはきっぱりやめる

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英オックスフォード大学とバーミンガム大学、ロンドン大学の共同研究チームは、長期的な禁煙に取り組む際は、徐々にタバコの本数を減らすより、きっぱりとやめるほうが継続しやすく、効果的であるとする研究結果を発表した。

研究では、英国在住で禁煙したいと考えている成人697人を、きっぱりと喫煙をやめる「断煙」グループと、禁煙を始める日に向けて徐々にタバコの本数を減らす「減煙」グループに分類。4週間後、6か月後の禁煙持続率を調査している。どちらのグループにも、禁煙治療のアドバイスをする医師や看護師がついており、ニコチンパッチやニコチンガムなど禁煙補助薬も自由に使用するよう伝えていた。

その結果、4週間後の時点で減煙グループの禁煙率は39.2%だったのに対し、断煙グループは49%、6か月後には減煙グループが15.5%、断煙グループが22%と、短期的にも長期的にも断煙グループのほうが高かった。

研究者らはこの結果を受け、「長期的に禁煙を成功させたいのであれば、きっぱりと断煙すべき」としつつ、「禁煙には選択肢がいくつかあると考えてもらい、禁煙する人を増やすという意味では、減煙という手段は有効な可能性もある」とコメントしている。

なお、日本循環器学会の「禁煙ガイドライン(2010年改訂版)」でも、ニコチン代替物などを利用する薬物療法で喫煙をやめ、集中的に禁煙することが推奨されている。発表は、2016年3月15日、米国内科学会誌「Annals of Internal Medicine」オンライン版に掲載された。

参考文献
Gradual Versus Abrupt Smoking Cessation: A Randomized, Controlled Noninferiority Trial.
DOI: 10.7326/M14-2805 PMID: 26975007

(Aging Style)