「使いやすいクルマ」とか「快適なクルマ」とか、ときには「燃費のいいクルマ」とか、末席とはいえ自動車ライターとして仕事をしているので基本的にはユーザーの賢いクルマ選びをサポートすべく原稿を書いているワタクシ。

ですが、時には小難しい理論とか理由付けなんかすっかり忘れて憧れてしまうクルマだってあるのです。

先日、そんなクルマに乗るチャンスがありました。その名はタイタン!……といっても同名のマツダのトラックではありません

見てくださいこのスタイリング。

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ワイルドでしょー。そして全長約6mという巨大サイズ。

この押し出しの強さ。いかにも頑丈そうな雰囲気。磨き上げられた道具感。

いわゆるフルサイズピックアップで、アメリカではこれを乗用車として個人で愛用する人がけっこう多いんですよね。

もし日本で使ったら、車体が大きすぎてファミレスの駐車場ではとんでもないことになりそうです。

  

ダブルキャブ車は後席が広いのも特徴。足元の余裕も凄い。

エンジンは日産製ではなく、カミンズ社製のディーゼルを搭載。V8の5Lで、最高出力は310馬力。トルクはなんと753Nm。

これだけの強心臓なのだから、車重約3トンとはいっても加速は豪快。巨体が勢いよく動く様子は、まるで疾走するバッファロー(アメリカっぽくまとめてみましたよ)。

今回撮影した車両は上級仕様で、日本円にすると約650万円。

その値段を出せばそれなりのプレミアムセダンも買えるけれど、実車を前にするとあえてワイルドなトラックを選ぶ気持ちもよくわかります。理論ではどうにも説明できない、もはや本能的としかいえない魅力ってやつですね。

これでホームセンターとか行ったらカッコいいぜ。あぁ欲しい。

(工藤貴宏)

この巨大サイズ。あふれるワイルド感。オトコがこのクルマに憧れるのはやっぱり本能?(http://clicccar.com/2016/04/05/364331/)