中国は自動車やスマートフォンなどの分野で世界最大の市場だが、中国の経済成長が鈍化しているうえに、中国企業が競争力を高めていることから、中国の各市場の競争は年々激化している。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国は自動車やスマートフォンなどの分野で世界最大の市場だが、中国の経済成長が鈍化しているうえに、中国企業が競争力を高めていることから、中国の各市場の競争は年々激化している。

 特にスマートフォン分野では、かつてはサムスンが圧倒的なシェアを獲得していたが、アップルのiPhoneが近年シェアを高めているうえ、小米科技(シャオミ)や華為技術(ファーウェイ)といった中国メーカーも安価かつ高機能なスマホを武器に一気にシェアを高めており、サムスンは苦戦を強いられているのが現状だ。

 韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版はこのほど、韓国のサムスン電子およびLGエレクトロニクスの中国市場における事業に「赤信号が灯っている」と伝え、中国企業の猛追のもとでサムスン電子の中国での売上高は2年で10兆ウォン(約9700億円)も「蒸発」したと報じている。

 記事は、サムスンの発表を引用し、北米および南米市場における2015年の売上高は68兆9444億ウォン(約6兆7000億円)に達し、05年に比べて約4倍に伸びたことを紹介。北米および南米市場での事業は極めて好調だったことを紹介する一方、欧州市場の売上高は前年比19.2%減と不振だったことを紹介した。

 続けて、中国市場においては華為や小米などの中国企業の猛追のもと、スマホ市場のシェアが急落していることを指摘、13年に中国で40兆1512億ウォン(約3兆9000億円)を誇った売上高は15年には30兆9863億ウォン(約3兆100億円)まで減少、わずか2年で10兆ウォンも減少してしまったことを紹介した。

 スマホやテレビのほか、各種家電など、中国のコンシューマー市場はかつて外資メーカーの独壇場だったが、近年は中国メーカーが技術力を高め、外資メーカーが苦戦を強いられるケースが増えている。成長を続ける中国市場において、その規模と潜在力は今なお魅力的ではあるものの、サムスンですらシェアを奪われるほどの熾烈な競争が今なお繰り広げられている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)