4日、ヒッチンズ駐日英国大使が日本記者クラブで会見。英国が、多くの植民地を抱えながらも、スマートに処理した点を問われ、「英国は多くの植民地に独立か植民地継続かを選択させたが、日本の植民地は終戦をきっかけに独立国となったためではないか」と語った。

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2016年4月4日、英国のティム・ヒッチンズ駐日大使が日本記者クラブで会見した。中国(満州)や韓国など日本が戦前植民地とした国との間で歴史認識などを巡りぎくしゃくしているのに比べ、英国が、多くの植民地を抱えながらも、スマートに処理した点を問われ、「英国は多くの植民地に独立か植民地継続かを選択させたが、日本の植民地は終戦をきっかけに独立国となった。ただ台湾、インドネシアなどうまくいっている国もある」と語った。

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また、英国の欧州連合(EU)離脱を問う6月の国民投票に触れ、「テロや気候変動など世界的な不確実性を前にEU離脱は無謀で、経済的な利益や安全性を損なう」とEU残留の必要性を訴えた。EUの将来にも言及、「英国の加盟しないEUは偏狭的で閉鎖的になる可能性があり、国際舞台での存在感が薄れる」と欧州全体の地盤沈下につながると憂慮した。

さらに英国がEUから離脱すれば「英国の経済と安全保障の両方を脅かし、さらにはEUや、より広範な国際システムの弱体化をもたらす」と懸念を表明。日本から多くの企業が英国に進出しているのはEUの共通市場を前提としていると指摘し、トヨタ、日産などは「英国のEU離脱」に反対している、と強調した。(八牧浩行)