現在、国産ステルス戦闘機を持つ国は米国、ロシア、中国の3カ国のみだが、中国メディアの光明日報はこのほど、日本がまもなく「ステルス戦闘機クラブ」に加入すると伝えている。しかし記事の内容には誤解している部分も散見される。(イメージ写真提供:123RF)

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 現在、国産ステルス戦闘機を持つ国は米国、ロシア、中国の3カ国のみだが、中国メディアの光明日報はこのほど、日本がまもなく「ステルス戦闘機クラブ」に加入すると伝えている。しかし記事の内容には誤解している部分も散見される。

 記事は、「日本で開発中のステルス機、心神が初飛行に成功するなら日本はステルス戦闘機クラブに加入することになる」と主張し、続いて心神の特徴を簡単に紹介しているが、実際には心神ではなく、ステルス実証機X-2という名称が正しい。また心神は戦闘機ではなく、あくまでも実証機だ。

 さらに記事はX-2の外形は、F-22のようにできるだけ鋭角をなくすよう滑らかに設計され、また垂直尾翼も外側に傾けてレーダーが捉えにくいように工夫されていると指摘。また機体にはレーダーを熱に変換する電波吸収材料が使用されていることに加え、プラズマステルス技術も採用されている可能性があると主張しているが、こうした情報は未確認のものであり、X-2に関する情報が中国で独り歩きしている感もある。

 また、X-2のエンジンは戦闘機用に研究開発された日本初の国産エンジンであると紹介。記事は心神のエンジンであるXF5-1が「もし」推力偏向タイプのエンジンなら、F-22やSu-35の機動性と肩を並べることになると説明している。XF5-1は推力偏向タイプのエンジンだが、方式はF-22やSu-35と異なっている。

 X-2が戦闘機ではなく先進技術実証機であることは日本では周知の事実だが、中国の一部のメディアには依然としてこの点についての誤解が存在するようだ。こうした誤解は中国が日本を過度に警戒していることの現れとも言えそうだ。記事は日本がまもなくステルス戦闘機クラブに加入するだろうと説明しているが、事実に照らしていえばそれはまだしばらく先のことになるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)