著名ハッカーの後付け自動運転キットが310万ドルの資金獲得。開発を加速中

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かつて iOS デバイスやプレイステーション3の Jailbreak /ハッキングで名を馳せた"Geohot"こと George Hotz が、昨年明らかにした自家製自動運転キット開発プロジェクトはたった1か月で公道走行が可能になったとして話題となりました。その後このプロジェクトにはベンチャーキャピタルが310万ドルを投資し、さらに開発を進めています。現在、IT 関連でもっとも開発が盛んとされるのが人工知能l(AI)の分野。Google は囲碁AI の Alpha Go で人間を破り、IBM は人工知能開発コンペ『IBM Watson A.I. XPRIZE』のスポンサーとなっています。また最近ではマイクロソフトの「Tay」がTwitterユーザーから不適切な言葉や思想を教え込まれ、1日で公開停止に追い込まれるといった AI ならではの問題も発生しています。

そして、Google や自動車各社がここ数年力をいれて開発を続けているのが、AI による自動運転技術。公道での走行実験も進み、そろそろ実用化も見えてきた感があります。

そんな AI と自動運転の分野に乗り込んできたのが、著名ハッカー"Geohot"こと George Hotz 。昨年の暮れ、Hotz はわずか1か月という短い期間ででマシンラーニング技術を用いた独自の AI を開発し、アキュラ ILX を自動運転化したことを発表しました。そして、現在は技術者数人とチームを組んで自動運転技術のさらなる開発に励んでいます。

この Hotz のプロジェクトには、現在ベンチャーキャピタルの Andreessen Horowitz がついています。Andreessen Horowitz は、Hotz の会社 Comma.ai に310万ドルの資金を投じ、今後数か月のうちにいくつかの新しい発表があるだろうとしています。

Andreessen Horowitz は、Hotz が指数関数的に自動運転の性能を改良しつつあるとしています。以前、 Hotz に声をかけ断られたとされるテスラは、昨年暮れにHotzの技術に対してわざわざ声明を発表し「安物パーツを寄せ集めて作った技術だ」と批判しました。しかしもしかすると、いまごろはその考えも改めているかもしれません。

ちなみに、Hotz の自動運転 AI は、人間のドライバーが運転する様子を見て学習する方法を採用しています。これなら周囲の状況に合わせて「流れに乗る」という判断も可能となり、常に制限速度以下を維持する Google のロボットカーのように渋滞を引き起こすこともないかもしれません。