4日、中国はこの日が清明節で多くの人が墓参りをした。故人との間に忘れがたい思い出があるからこそ涙を流すことができるが、中国では葬儀の際に家族に代わって故人との別れを惜しむ“プロ”がいる。資料写真。

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2016年4月4日、中国はこの日が清明節で多くの人が墓参りをし、故人を偲んだ。故人との間に忘れがたい思い出があるからこそ涙を流すことができるが、中国では葬儀の際に家族に代わって故人との別れを惜しむ“プロ”がいる。華西都市報が伝えた。

中国では古くから故人を響き渡る泣き声で見送る風習があり、泣き声が小さいと親不孝と捉えられかねないためプロを雇う人もいる。プロの演者らは葬儀の際に使用される曲を歌い、故人の名を叫びながら家族に代わって泣くのが主な仕事だ。

42歳の女性もその1人で、歌唱力に自信があった彼女とその夫は19年前に結婚や葬儀のプロの演者として活動を開始。特に葬儀では歌唱や泣く能力がいかんなく発揮されている。彼女は「感情移入し本物の涙を流す」をモットーとしており、長年の酷使から危うく失明するほどだった。中国の葬儀では線香のほか、紙のお金(故人が死後の世界で使うために作られたもの)を燃やすため、辺りには煙が立ち込める。こうした環境の中で長年涙を流してきた彼女は2010年ごろから急激に視力が低下し、病院で手術を受けざるを得なかった。術後に状況は好転したが、以前の視力を取り戻すことはできなかった。それでも彼女はこの仕事を誇りに感じていると語っている。

同職業の現状について彼女は、「近年従事する人が増え、仕事が減っている。都市部では需要がなく、農村部からの依頼が大部分。今の若者は泣いて故人を見送るという風習を知らない人が多く、悲しみを胸の内に秘めることが多い。私たちは彼らの感情を解き放ち声に出し泣くよう導くことで彼らの悲しみを軽減させることができる」と説明した。(翻訳・編集/内山)