妊婦が喫煙すると、胎児のDNAに化学的変化を生じさせ、肺がんにつながる可能性があるとする研究論文が2016年3月31日、米科学誌「アメリカン・ジャーナル・オブ・ヒューマン・ジェネティクス」(電子版)に掲載された。

研究の対象となった新生児6685人のうち、「妊娠中に日常的に喫煙していた母親」から生まれたのは約13%で、こうした子どもたちの体内6073か所でDNAの化学的変化が確認されたという。4月1日付のAFP通信によると、米国立環境衛生科学研究所(NIEHS)の疫学者、ボニー・ジュバート氏は「変化した遺伝子は、唇に裂け目が出る『口唇裂』や肺がんの発症に関わるものだった」と指摘している。

同記事は、新生児だけでなく「妊娠中に日常的に喫煙していた母親」を持つ平均6歳の子ども数百人のグループでも、DNAの化学的変化の一部が残っていることが、別の分析で明らかにされたと報じている。