Slack、評価額38億ドルの「四角獣」企業に

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企業向けチャットツールを提供するSlackが、新たに2億ドルの資金を調達。同社の評価額は38億ドルとなった。「野心的な成長プラン」を実行し続けると、SlackのCEOは語っている。

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多くの人々が、Slackは、市販されている生産性ソフトウェアを提供する最良のメーカーのひとつとして、素晴らしい企業だと考えているようだ──少なくとも、同社にさらに2億ドルを投資する余裕がある者はそう考えているのだろう。(その調達を経て)Slackの新たな評価額は、38億ドルという驚くような数字となった。[ユニコーン企業が“企業としての評価額が10億ドル以上の非上場のヴェンチャー企業”を指すのであれば、まさに4倍の“四角獣”といったところだ。]

今回の調達額は、同社の総資金5億4,000万ドルの約40パーセントを占める。Slackは、1年前の直近の資金調達ラウンドで1億6,000万ドルを調達し、調達後の評価額は28億ドルだった。

今回の資金調達ラウンドは、メディアやインターネットへの投資が専門のヴェンチャーキャピタル・Thrive Capitalが主導し、Accel、Social Capital、Spark Growth、Comcast Venturesが新たに投資を行った。

Slackの創業者兼最高経営責任者(CEO)のスチュワート・バターフィールドは、「今回の資本は既存の蓄えに追加され、断固たる長期的な戦略的視点にさらに集中することができます」と語っている。「これまでも常にそうだったように、野心的な成長プランを実行し続けるなかで、このチャンスを利用して主導的な地位をさらに固めるつもりです」

38億ドルという金額は、GIF動画で同僚の気を散らすのによく利用されるアプリに対して支払うには、高く思う人もいるかもしれない。しかし実際には、これは競合相手と同じ規模の額だ。Slackに最も近い競合相手のひとつであるAtlassianは、オフィス向けチャットアプリ『Hipchat』を提供し、ナスダック株式市場に上場。時価総額は50億ドル前後を推移している。

一方、評価額38億ドルのSlackの業績も悪くない。日々のアクティヴユーザー数は270万人で、そのうち80万人が有料ユーザー。世界各国にいる社員数は計430名だ。

なお今週、今回の資金調達ラウンド直前に、マイクロソフトの「Build」カンファレンスで多くの新製品に関する発表が行われ、その発表はSlackの世界でも反響を呼んでいる。マイクロソフトは生産性の分野を掌握するために、ボットの開発フレームワークという派手な取り組みを行っている(日本語版記事)。そして、Slackユーザーなら誰もが知っているように、ボットはSlackの重要な要素なのだ。