中国による埋め立て・軍事拠点化で緊張感が高まる南シナ海で3日朝、日本の海上自衛隊の潜水艦「おやしお」と護衛艦「ありあけ」、「せとぎり」が練習航海の一環でフィリピンのスービック湾に寄港したことが報じられた。同報道は夜になって中国でも伝えられた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国による埋め立て・軍事拠点化で緊張感が高まる南シナ海で3日朝、日本の海上自衛隊の潜水艦「おやしお」と護衛艦「ありあけ」、「せとぎり」が練習航海の一環でフィリピンのスービック湾に寄港したことが報じられた。同報道は夜になって中国でも伝えられた。

 中国メディアの中国新聞網はフィリピンメディアの報道を引用する形で記事を掲載。海上自衛隊が15年ぶりにフィリピンを訪れたことを紹介し、3日間にわたって友好訪問や海上訓練などの活動を行うと報じた。

 続けて海上自衛隊潜水艦隊の吉野宏昭1佐が「寄港の目的は訓練である」と発言したことを伝える一方で、「フィリピンと中国の南シナ海における争いとは無関係だ」「いかなる国家がどのようなメッセージを発信してもだ」と強調したとも伝えた。なお「寄港の目的は訓練である」とする部分以外については発言の引用元が確認できなかった。

 一方で日本の共同通信が「中国をけん制する動きだ」と報じたことに対しては、日本とフィリピンの軍事的な結びつきが近年強化されていると紹介した。続けて「第2次世界大戦時、フィリピンは旧日本軍に侵略され、『バターン半島での死の行進』や『マニラ大虐殺』などの虐殺事件が発生した」と主張し、「フィリピンの多くの民間団体が日本と軍事同盟を締結することに反対した。日本の軍国主義が再燃しないか心配だ」として記事を締めくくった。

 南シナ海の海域ではトラブルが絶えない。埋め立てなどによる領有権問題も深刻だ。またこのところ中国の船舶が各地で出没し各国とトラブルを招いている。これらの問題に対して日本はどのような態度を示すのか、各国の注目が集まっている。(編集担当:大平祥雲)(イメージ写真提供:123RF)