メジャータイトルには手が届かず、それでも宮里にとっては収穫となる1週間だった(撮影:上山敬太)

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<ANAインスピレーション 最終日◇3日◇ミッションヒルズ・カントリークラブ(6,763ヤード・パー72)>
 「ANAインスピレーション」の最終日。宮里藍は首位と2打差の5位タイという逆転優勝も見据えての位置からのスタートだったが、最終日は2バーディ・5ボギーの“75”。トータル5アンダーの18位タイに終わり、過去最高の07年大会15位も上回ることはできなかった。
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 優勝争いの中でボギー先行。それでも「我慢していけばチャンスは来る」ありのままを受け入れて巻き返しのチャンスを待った。中盤に2つのバーディでスタート時のスコアにカムバックを果たすも、直後に連続ボギー。1977年に「全米女子プロゴルフ選手権」で樋口久子が成し遂げて以来閉じたままのメジャータイトルの扉は、この時点で固く閉ざされた。
 見上げれば世界ランク1位のリディア・コ(ニュージーランド)がポピーポンドに恒例のダイブを決めていた。3日目に最終組で回ったレクシー・トンプソン(米国)も5位フィニッシュ。ツアーを席巻する若手達の勢いは計り知れないのが現状だ。「自分の中で手ごたえあるけど、上位を見てみると、スコアを伸ばさないと勝てないという課題もある。そこを遠く感じている自分もいる」。
 だが、そんなことで惑うはずもない。「私にしかできないゴルフがある。ロングヒッター達と照らし合わされる中で、私の生きていく道はショートゲーム。そこを磨いていく」。オフは100ヤード以内のショットの練習を重点的に行ってきたが、開幕後はよりグリーン周りにフォーカスした練習に重きを置いた。実戦の中で自分の中にでた課題に素直に向き合って、先週の3位、今週の優勝争いと手応えを形にして見せた。
 リーダーボードの上位を見れば年下の選手ばかり。確実に移り変わる時代に不安になることもある。だけど、米ツアー本格参戦11年で宮里が積み重ねてきた“私にしかできないゴルフ”は決して色あせるものではない。「これを積み重ねていけば届くかなと思う。そういう経験もたくさん踏んできているので、粘り強くやっていけばいい」。西海岸の砂漠地帯に降り注ぐ痛いくらいの西日の中、大きな目を見開いてうなずいた。

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