アメリカ・ボストンで開催された、世界フィギュアスケート選手権男子シングルでは、ショートプログラム(SP)で110・56点を出しトップに立った羽生結弦がフリープログラムでミスを連発。ハビエル・フェルナンデスに逆転を許し、2位という結果に終わった。

すると3日、フジテレビ「スポーツLIFE HERO'S」では「独占告白 羽生結弦の『本音』」と題し、大会後に収録した羽生のインタビューを放送した。

“今食べたいもの”を訊かれるや、羽生は「今は、そうだな、リラックスしろって言われてこういう質問されてるのだろうなって頭の中では理解しているんですけど、今は食べもののことよりもスケートですね」と苦笑い。

一夜明け、「皆さんが思っている以上に悔しい思いも沢山ありますけど、色んなことをシーズン前にやってまた強くなりたい」と前を向いた羽生だが、不本意な結果となった要因については「完成形をあまりにも追い求め過ぎてて、トロントで取材して頂いた時に“限界はない、自分の完璧はない”って言いましたけど現在の自分の難易度、技術的な難易度で考えられる点数のほぼMAXな点数が記録として出たので自己満足的なもの、達成感的なものがあったんだと思います」という。

さらに「自分の中でこれが完璧だっていうものを評価として頂けちゃったからこそ、過去にとらわれている状態というか、そういうものがあったんではないかと今回は分析した」という羽生は、その上で「まずは難易度を上げたい。これは断言できます」とも――。

今大会の結果を「神様が与えてくれた試練だと解釈している」と前置きすると「もっと上を目指さなきゃいけない、余計にもっと強くなりたいなって思う」と続けた羽生。番組スタッフから「スケートしたい?」と訊かれると「仕方ないです。多分性格って一生変わらないので。変えようと思っても変えられないし、だからこの性格を大事にしながら、またスケートに向き合いたいと思ってます」と胸のうちを語った。