新年度に入った1日より、いろいろな物の価格が変わった。その1つに、赤城乳業のアイスキャンデー「ガリガリ君」がある。25年ぶりとなる10円の値上げは多くのファンをがっかりさせたが、同社は苦渋の表情を見せながら社長以下社員一同が頭を下げるというお詫び広告を発表する「誠意」を見せた。これには、中国のネットユーザーも衝撃を隠せなかったようだ。(イメージ写真提供:123RF) 

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 新年度に入った1日より、いろいろな物の価格が変わった。その1つに、赤城乳業のアイスキャンデー「ガリガリ君」がある。25年ぶりとなる10円の値上げは多くのファンをがっかりさせたが、同社は苦渋の表情を見せながら社長以下社員一同が頭を下げるというお詫び広告を発表する「誠意」を見せた。これには、中国のネットユーザーも衝撃を隠せなかったようだ。

 中国メディア・捜狐は2日、同社が1日より「ガリガリ君」の定価を60円から70円に10円値上げしたことを紹介する記事を掲載した。記事は、同社が「25年がんばってきたが持ちこたえられなくなった」として、社長をはじめとする社員一同が社屋の前に整列して謝罪する60秒のCM動画を発表したと紹介。動画では、高田渡氏の歌である「値上げ」をバックに社長らは一言も発することなく、渋い面持ちで一斉に頭を下げるシーンが繰り広げられることを説明した。

 この記事を見た中国のネットユーザーは、「感服せざるを得ない」、「25年で10円しか値上げしないのに謝るなんて、参った」、「みんな日本に買い物に行くのも理解できる」、「恐るべき民族」といった評価コメントを続々と寄せた。

 ファンへの申し訳ない気持ちもなんとなく伝わってくるようで、値上げを許してしまいそうなユニークなCMを発表した同社の姿勢やセンスには確かに恐れ入る。あくまで一般のCM動画であり、見る側もそれを楽しめばいいのだが、中国ネットユーザーがあまりにもまじめに反応するのが気になる。「日本人ならそんなことがあってもおかしくない」というイメージがあるのかもしれない。そして、「中国ではそんなこと絶対にあり得ない」という思いも強いのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)