「桜は3月中下旬、牡丹は3月末から4月初め」だと? そんなもん分かっとるわ! 中国・上海市の気象当局などが発表した開花予想の「雑」っぷりに、市民から「日本を見習え」と憤慨の声が出ている。中国メディア・新聞晨報が3日報じた。(イメージ写真提供:123RF) 

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 「桜は3月中下旬、牡丹は3月末から4月初め」だと? そんなもん分かっとるわ! 中国・上海市の気象当局などが発表した開花予想の「雑」っぷりに、市民から「日本を見習え」と憤慨の声が出ている。中国メディア・新聞晨報が3日報じた。

 記事は、同市の気象当局が発表した「開花予報」を見たある市民が「このどこが予報なのだ。日本の桜開花予想が日付まで正確なのに対して、こんなものは単なるお花見マップでしかない」と文句をこぼしたと紹介。

 「開花予報」が「桜やチューリップは一般的に3月中・下旬ピークを迎える」といった大雑把な内容で、特に「一般的に3月下旬に開く」とされた桃の花などは、発表された段階ではすでに満開の場所があったとする市民の声を紹介した。

 これに対して、上海植物園の専門家が「開花予報はより精度を高める必要があるが、今のところそれは不可能」とし、長い時間をかけた観察に基づくデータが不足していることに理由に挙げたとしている。さらに、ここ数年気候の変動がかつてなく激しくなっているため、過去のデータから今年の開花を正確に判断するのも難しい状況であるとの見方を示したことを伝えた。

 記事はまた、日本における桜開花予想の研究が「地震予測並み」に重視されていると説明。3月下旬から4月にかけて開花する桜に対して毎年1月ごろに第1報が出され、逐次更新されると解説した。一方で、日本の桜開花予想でもミスが生じたことがあり、2007年には静岡県で3月13日開花との予想を出して外した気象庁が「コンピューターのデータミス」としてお詫びを発表したと紹介している。

 桜が開花して満開となり、散ってしまうまでの時間はわずか約10日間。その儚さに桜の魅力があるわけだが、その分開花予想に対する市民の期待も大きく高まるのだ。開花予想の精密さは、日本人がいかに桜に対して強い思いを抱いているかの裏返しとも言えるだろう。

 一方、上海の当局が発表する情報は、「開花予報」とは別次元だ。植物園の案内パンフレットやサイトに載っている、各種の花の「見ごろカレンダー」と同じようなものである。「もっと正確な開花予報が欲しい」という市民の声も分からないわけではないが、今の中国において、研究費用を投じて日本の桜開花予想と同じレベルの開花予想システムを構築する必要性があるのかについても、考えなければならない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)