スカーレット・ヨハンソンロボ ・VRで大破した宇宙ステーションから帰還・酸素の大気をもつ白色矮星(画像ピックアップ26)

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1週間のあいだに拾いきれなかったをニュースを集めてお伝えします。今週は「ゆきりんロボならぬスカヨハロボ」、「HTC Vive 対応『ADR1FT』」、「ほぼ酸素からなる大気をもつ白色矮星」といった話題をまとめました。

JAXAのX線円文衛星 ASTRO-H 「ひとみ」、2つに分離か



4月1日、JAXA は通信途絶状態が続くX線天文衛星 ASTRO-H (通称:ひとみ)の状況について JAXA が会見を開きました。会見では懸念されたデブリとの衝突ではなく、衛星そのものの何らかの不具合によって機体が破損し、2つに別れている可能性があるとする見解を示しています。素人考えでは、2つに分離した時点でまともな状況ではないと思われますが、JAXA は分解が発生したとみられる日時以降もわずかな時間ながら合計4度に渡り、衛星からの電波をキャッチしたとしています。このため動作に重要な部分は生きている可能性が高いとして数か月の期間を想定しつつ「何が何でも復旧させる」との意気込みを表明しました。

機体分裂の考えられる原因については、推進系統の不具合またはバッテリーの過熱による破裂、もしくはヘリウムタンクの破裂などが原因である可能性を示しました。一方、当初機体が高度を下げているように見えるとしていた件については、2つの物体の片方が軌道から 2000m 低く、もう片方は数百m高くなっているとしました。

なお、米国国防総省戦略軍 統合宇宙運用センター(JSpOC)が当初伝えていた「ASTRO-H が5つに分離」という話は、JAXAが確認したところ ASTRO-H がバラバラになったというわけではなく、5つの(小さな)物体が分離したように見える、という意味とのこと。

現在 ASTRO-H は回転した状態と見られており、それを裏付けるかのように地上からの観測では、上空通過時に光の反射で何度も見え隠れしながら通っていく姿が確認されています。下の映像は National Geographic より。



[Source : NHK]

HTC の VR ゴーグル Vive 対応『ADR1FT』、5月発売


 

 

残念ながら何らかの問題で破損してしまったと考えられる ASTRO-H。もし、宇宙ステーションがそのような状態になったら、どのような感じでしょう。『ADR1FT』は、壊れた宇宙ステーションの中で生き残ったクルー「オオシマ」となって、ステーションの残骸を移動しながらなんとか地上への生還を目指すというゲームです。

すでにプレイステーション4など向けに発売中ではあるものの、HTC の VR ゴーグル「Vive」発表にあわせ、VR 対応版『ADR1FT』が5月にリリースされることが発表されました。

閉塞的なされたステーション内部と、巨大な地球を見下ろす宇宙空間を漂いながらプレイするゲームは、VR に最適なシチュエーション。上下の認識がはっきりしないため、すぐに方向感覚がおかしくなりそうですが、三半規管に自信のある人には独特の無重力感を味わえる、おすすめのゲームと言えそうです。



[Source : Steam]

ほぼすべて酸素の大気をもつ白色矮星



『ADR1FT』は酸素を補給しながら地球への期間を目指すという、映画『ゼロ・グラビティ』のようなストーリーが展開されます。宇宙空間で生存するためにはとにかく酸素が貴重なものとなりますが、宇宙の果てでは「ほぼ酸素でできた大気」を持つ白色矮星が見つかっています。

ブラジルやドイツの天文学者からなる国際チームは、宇宙の詳細な地図を作ろうとするプロジェクト Sloan Digital Sky Survey(SDSS)のデータを詳細に解析し、­­SDSS J124043.01+671034.68 とされる白色矮星の大気成分を分析したところ、ほぼ純粋な酸素だけで構成されていると報告しました。

酸素は重いため、大気のある星では軽い水素やヘリウムといった気体が表面層に存在することが多いと考えられます。大気に酸素しかないことを説明するには、この白色矮星はまだ赤色巨星だったときに強い熱の放出があり爆発の際に軽い気体成分を放出してしまった可能性があるとのこと。もしくはこの星は元は連星をなしており、互いに接近して結合が迫るにつれ軽い気体を放出してしまったかもしれません。今後の研究によっては、その他にも新たな説が生まれるかもしれません。

[Source : Science]

かに座のスーパー・アースは薄い大気の存在で日陰側も非常に熱い



白色矮星は太陽ほどの大きさの恒星のなれの果てとされ、太陽もあと50億年もすれば燃え尽きて白色矮星になるとされます。一方、宇宙には自ら発光しない惑星もたくさんあります。近年は観測技術の発達により、比較的質量が軽く岩石質で形成される地球型惑星"スーパー・アース"も発見されています。

NASA は、スピッツァー宇宙望遠鏡を使い、スーパーアースのひとつで地球の2倍ほどの大きさとされる"かに座55番星e"について分析し、その表面温度を割り出しました。かに座55番星は、太陽とよく似た恒星"かに座55番星A"の連星系の第1惑星であり、2011年に"かに座55番星A"の前を通過するトランジットを起こしたことから多くの情報が得られています。

NASA の計算結果によると、その表面温度は太陽に面した側が役2400℃、反対側でも1127℃というかなりの高温であることがわかりました。スーパーアースという言葉から単純に地球のような星を想像しがちですが、系の第1惑星ということもありかなり高温です。

この星は公転周期が18時間弱という短さであり、月のように常に同じ面を恒星に向けています。また、わずかに存在する大気が熱を伝え、常に日陰の部分でも高温になっていることがわかりました。NASAはジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を使って引き続きこの星の解析を続けるとしています。

ゆきりんロボならぬスカヨハロボ



非常に熱いスーパー・アースの話題の後は(少々強引ながら)非常に熱心なスカーレット・ヨハンソン ファンの話。香港のグラフィック・デザイナー リッキー・マ氏 が、スカーレット・ヨハンソンを愛するあまり、リアルなスカーレット・ヨハンソン ロボット を製作してしまいました。このロボット "マークI" はプロトタイプという位置づけながら表情の変化や瞬き、視線を動かす動作が可能です。

制作費5万ドルをつぎ込んだスカヨハロボの造形は、3Dプリントの骨格にシリコンで肉付けしてあり、プロトタイプと言うには非常に完成度の高いものとなっています。時に表情以上に感情を伝える眼の出来はかなりのもの。ただやはり"不気味の谷"を超えるまでには至っていません。

一方で、体の動きなどはロボットというよりはからくり人形レベル。マ氏は電気・機械工学に関しては素人であり、どうしてもロボットとしての機能よりも観賞用のクオリティに力点を置きすぎてしまうのは致し方のないところかもしれません。

 

 

マ氏はこの"マークI" をいずれ売却したい方針で、売却益をさらにリアルなスカヨハロボの製作に充てたいとしています。またロボット製作の経験を書籍化し、印税もやはりロボット製作につぎ込みたい考えです。

ちなみに日本でこの手の話題といえばやはりAKB48 柏木由紀さんを彼女にしたいがためにロボットを作ってしまった藤堂高行氏が思い出されるところ。できることなら、「スカーレット・ヨハンソンロボ」と「ロボリン」の共演も見てみたいものです。