フィットネスクラブは新年度の入会がお得?(shutterstock.com)

写真拡大

新年度を迎えるにあたって、心機一転、カラダづくりを決意する人は多い。特に女性は、夏に向けてカラダのラインが気になるシーズンでもある。

 フィットネスクラブに入会するなら3〜4月は狙い目だ。多くのクラブは年に数回の入会キャンペーンを実施するが、特に新年度を前に会費や入会金の割引きなどのキャンペーンに力を注ぐ。お得な特典が付いているので利用しない手はない。

 4月は入学・就職・人事異動等が関連し、生活環境が変化する時期だ。フィットネスクラブにおいても、入会・退会ともに1年のうち4月をピークとする動きが見られる傾向にある。クラブ側としては、この時期により多くの会員を獲得したい事情があるのだ。

 たとえば、入会金や手数料等の無料サービスに加え、スタート時の会費1〜2カ月分が無料となったり、プロショップで使える数千円分のクーポン券がもらえたりする。利用者にとっての入会時初期投資を少なくし、フィットネスクラブに通うことへの抵抗感を減らすことがねらいだ。

 退会者数が多くなる3〜4月に、とにかくその時期の利益を度外視してでも入会者数を確保し、会員数を維持させたいクラブの側面がうかがえる。

 近年、男性よりも女性のほうがフィットネスクラブの利用率が高い傾向にある。若者から高齢者まで、利用者の年代が幅広いのも女性の特徴だ。クラブもさまざまな世代の女性をターゲットにしたサービスを展開している。

 女性にとって、未知のフィットネスクラブに一人で通い始めるのは一大決心、なかなか踏み出せない人も多いだろう。そんな女性が勇気を持てるのが「誰かと一緒に通う」こと。

 クラブによっては、友達や家族と一緒ならさらに会費が安くなるペア割や家族割が設けられている。こんな特典を使って始めてみるのもよいのではないだろうか。

プログラムは時代ともに変遷

 世代を問わず人気なのが、ヨガをベースとした運動プログラムだ。関節に負担が少なく、競ったり比べたりするものではないので、マイペースで続けやすい。身体の変化も感じやすく、体調管理としてもおすすめだ。

 さらに、一般的なヨガクラスはもちろん、高温多湿のスタジオで行うホットヨガは、カラダを温めることによる医学的効果をアピールして、女性に好評だ。

 またフラダンスは、女性らしさを意識した美的な踊りが年齢を重ねてからでも始められると評判で、取り入れるフィットネスクラブも増加した。関節を痛めるリスクが低いのに、転倒防止や膝痛の改善などにもよい太ももの筋肉が鍛えられるのだ。

 そして何といっても参加者のモチベーションの持続率が高い。他のフィットネスプログラムとの大きな違いとして、「人に見せる」ものとして成り立つ点にある。初めはエクササイズとして参加していても、ハマると、発表会へと進みたくなる人も多いようだ。

 ダンス系のプログラムが流行の傾向にあるが、近年、若年層に特に人気なのが「ズンバ」と呼ばれるプログラムだ。ラテン系のダンスをアレンジしており、自由度が高く、体力がなくても楽しめ、上達するごとにも楽しめるプログラムだ。

 他には、ファンクショナル(機能的)トレーニングと総称されるさまざまなプログラムがある。筋力、持久力、瞬発力、巧緻性、柔軟性......。小学生のころに行った体力テストを思い出すが、これらの全身体力を高めるトレーニングプログラムだ。

 常に多数の関節、筋肉を同時に働かせて、その名のとおり機能的な動作をトレーニングするものである。身体のバランスを整え、生活やスポーツに必要な全ての体力要素を鍛えるので、「筋肉はつけたいけれど太くはしたくない」や「体力をつけたいけど何をしたらいいかわからない」などという女性にもおすすめだ。

 クラブの運動プログラムも、時代とともに変遷している。これから始めようという人は、あまり気負うことなく興味のあるものにチャレンジしてみよう。「お客さん」なのだから大丈夫。
女性専用や女性中心のクラブを選ぼう

 女性は、筋肉ムキムキの男性の側でトレーニングするのは気が引けるかもしれない。その雰囲気に馴染めずに退会したり、利用しなくなるケースは少なくない。重いウエイトを上げて肉体を誇示したり、女性との出会いを求めて虎視眈々と狙っている輩もいる(笑)。

 そんな視線を気にせずに、落ち着いてトレーニングに集中したいはず。そんな場合は、女性専用や女性中心のクラブを選ぼう。ターゲットの客層に対して、効果的な運動プログラムを多く提供している。

 ホットヨガを提供するクラブは女性専用か、あるいは男性が参加できても、クラスを制限しているクラブが多い。ホットヨガの大きな魅力は顔から全身から、大量に汗をかきつつポーズに集中することでストレス解消できること。そして深いリラクゼーションへと導かれることだ。

 そこに化粧は不要で、密室において、薄着で、かつ大量に汗をかくとすれば、男性の目線だけでなく、同室する事すら、抵抗を感じる女性は少なくないのが容易に想像できる。他人の目線を気にしない開放的な時間は、さまざまなストレスにさらされた現代女性にとって求められている時間なのかもしれない。

 女性専用小型サーキットジムも増加している。主に中高齢者向けのクラブが多く、無理のない負荷、強度、時間で手軽に行えるのが売りだ。インストラクターも全て女性、というクラブも多く、安心して運動できる環境を整えている。

 混んでいる時間帯は、どのクラブも共通だ。時間を有効に使うには、利用時間帯の施設情報は事前に入手しておくべき。混雑時にも待たなくてすむよう、お目当てのマシンの台数は、施設選びの重要なポイントになる。

 最初の意気込みもどこへやら。自分のライフスタイルにおいてアクセスが不便だと足は遠のく。自宅、勤務先、帰路、最寄り駅......通うのが苦にならないのがいちばん。"車社会"の田舎だと駐車場などのサービスも不可欠だ。

 会費などの利用金額は、とても気になるところだろう。公共の運動施設に比べたら安くはない。一昔前と違い、「フィットネスクラブに通う=カッコイイ」という価値観は薄れた。「結果にコミットする」のライザップがうけているのは、消費者が確実な効果を求めているからだろう。

 しかし、重要なのは継続だ。生活習慣にならなければ、その効果も一時的でしかない。長続きするには、自分の目的や懐事情に見合った選択を大事にしよう。

フィットネスクラブを選ぶにはさまざまな事前情報を入手すること

 フィットネスクラブでは、さまざまなサービスが提供されるが、プールや温浴施設、トレーニング機器やスタジオプログラムの他に日焼けマシン、酸素カプセル、体組成計や姿勢分析機などのハードや、パーソナルレッスンやパーソナルトレーニングなどソフト面でのサービスが提供されている。

 またマッサージやトリートメントを提供している施設もある。会費に含まれる場合や、別途の場合もある。サービスの形態や金額も施設によって違いるのでぜひ確認したほうがよい。

 そして、スタッフの資格の有無は重要だ。施設の運動指導者は客の命を預かっている。しっかりと確認しておこう。スタジオレッスンを担当するフリーのインストラクターも同じだ。地方都市ほどインストラクターは少ない。だが、そのレベルが低いというわけではない。

 有名フィットネスクラブでも、資格がなく指導しているインストラクターやトレーナーがたくさんいる。資格の中には簡単に取れてしまうものもあるので、しっかりとサポートしてもらうには上級資格を有するインストラクター、トレーナーが施設に常駐していることも大切だ。

 なにはともあれ自分の目的やライフスタイルにあったフィットネスクラブを選ぶにはさまざまな事前情報を入手することだ。ホームページも一件見やすくても情報の薄いものがある。フェイスブックが掲載され日々の活動が目に見える施設もよいと思う。

 選ぶ側の判断材料を多く提供しているということはその施設の自信の表れかもしれない。さまざまな情報をもとに女性ならではの視点で、これからのフィットネスライフを始めてみてはいかがだろうか。

村上勇(むらかみ・いさむ)
フィットネスアドバイザー。JT東京男子バレーボール選手を引退後、現・スポーツクラブ「ルネサンス」に勤務。2007年から「メディカルフィットネス+スパ ラ・ヴィータ」のゼネラルマネージャーとして施設運営に携わる一方、トレーナーとして主婦や高齢者、アスリート(サッカーチーム・モンテディオ山形、加藤条冶:スピードスケート、黒田吉隆:レーシングドライバー)、著名人(指揮者・飯森範親など)を幅広く指導。現在は株式会社ドリームゲート代表として、スポーツチーム・アスリート・企業などを指導、運営協力に携わる。