1日、人民日報は、韓国でヒット中の従軍慰安婦映画に関する記事を掲載し、中国のネットユーザーがさまざまなコメントを寄せた。写真は南京利済巷慰安所旧跡陳列所。

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2016年4月1日、人民日報は、韓国でヒット中の従軍慰安婦映画「鬼郷」に関する記事「屈辱の魂に尊厳を」を掲載し、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)にはネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。

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「鬼郷」は事前の予想に反して韓国で人気を集めており、興行収入は約2週間にわたって首位をキープ。海外でも、米国のロサンゼルスやニューヨーク、英国のロンドン、カナダのバンクーバーなどで上映されている。記事は、元慰安婦の李栄洙さんの「私たちは恥ずかしがるべきではない。恥ずべきは歴史を否定し、反省を拒否する人だ」という言葉を紹介。日本を批判する一方で、アジアの国では慰安婦被害者を蔑視する風潮があることを指摘している。

これに対して、中国のネットユーザーからはさまざまなコメントが寄せられた。一つは韓国映画界を称賛するコメント。
「実際にはあの時期中国人慰安婦の数は韓国よりもだいぶ多かった。でもなんで今逆に韓国の方が映画を撮っているんだろう?中国人慰安婦の事実はどんな人でも知っているけど、比較すると韓国の映画ほど良いのはないかも」
「韓国の映画市場はほんとに多元的で寛容だ。こんなテーマの作品は中国じゃ受け入れられないよ」

次に中国では上映が難しいというコメント。
「中国ではこの映画は上映許可が下りるかな」
「われわれにはこんな映画を撮影し上映できるだろうか。上映されたらどんな評価をするだろうか。体制の問題が大きい。自分たちの立場を反省しないと」

さらに、中国の女性に対する伝統的な貞操観念を批判するコメントもある。
「被害者の女性たちが受けた苦痛は、一部は日本のやつらが原因だが、それよりも中国社会の伝統的な貞操観念の方がもっと重大だ。彼女たちは被害を受けた上に、親類からの同情や善意ではなく、どうして差別を受けなければならなかったのか?中国人の腐った根性は虎よりも残酷だなあ」
「中国のあらゆる時代劇映画の中では女性は貞操を奪われたらみんな首をつっている。これは中国5000年の女性の貞操観念が神聖不可侵であることを物語っている。慰安婦について中国人があまり触れないのは、恥だと思っているからだろう。面子が尊厳よりも大事なんだよ」

中国人慰安婦の尊厳をぜひ回復してほしいというコメントも多い。
「中国人慰安婦は韓国よりもっと多かったと思う。中国はこの件についてもっと強硬に主張すべきだ。生き残った女性たちは本当に屈辱的な思いをしてきた」
「早く中国でも上映し、政府と民間組織で正義を取り戻してもらいたい」
「今もう国内の生存者は23人ぐらいだろ?彼女たちの精神と経済的補償は大丈夫なのか?『歳月人を待たず』で恨みを晴らせずにおしまいにならなきゃいいけど」

その他にはこんなコメントもある。
「中国の姿勢は触れず、助けず、関わらずだ」
「国民党軍が日本と戦った功績にわれわれが多く触れたがらないのと五十歩百歩だ」
「人民日報は日本に対してほんとに容赦ないなあ。他人を論じることにかけては筋が通っている」
「ただで日本で上映してもらいたい」(翻訳・編集/矢野研介)