<ANAインスピレーション 3日目◇2日◇ミッションヒルズ・カントリークラブ(6,763ヤード・パー72)>
 「ANAインスピレーション」の3日目。最終組に名前を連ねた宮里藍は、ツアーナンバー1の飛ばし屋レクシー・トンプソン(米国)との同組となった。トンプソンが飛距離を武器にコースを攻略する中、「彼女のプレーとは切り離して自分のプレーに集中できた」と冷静に力強く、耐えるゴルフで2打差5位タイをキープした。
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 大歓声に包まれた1番ホール。宮里はオープニングドライブでいきなり約70ヤード置いていかれた。365ヤードのセカンドでトンプソンはウェッジ。その後も幾度となく規格外の飛距離を見せつけられたが、こんな時、飛距離で置いていかれる側はどんな思いでプレーをするのだろうか。
 この日の宮里は「逆にレクシーと回れて良かった」という。今季ここまでの平均飛距離は250.86ヤードで105位。トンプソンに限らず米ツアーでは宮里はどちらかといえば飛距離では“置いていかれる”側だけに、この日の状況もいつも通りと言えばいつも通り。「あまりにもゴルフが違いすぎるので、客観的に見ることが大事だと思っていた(笑)」と、優勝を争うトンプソンをいい意味で視界の外に置くことで、自分のゴルフにより集中することができた。
 ラウンド中は「もうチップ&パット大会みたいだねってキャディと話していた(笑)」という余裕すらあった。最終18番ホールでは飛距離を武器にイーグルを奪ったトンプソンに惑わされることなく3打目を2メートルにつけてバーディ。2打差に迫って逆転のチャンスを残す。米ツアー本格参戦から11年。飛ばし屋達と何度も相対してきた宮里は「切り離す」ことで自分をコントロールする術を身につけていた。
 だがこれは宮里藍の例。宮里美香は飛距離差がある選手と回る際は「毎回先に打つので、逆にセカンドで先にピンにつけてしまおうと思う。マッチプレーみたいな感じでやるかな」と目の前の相手を意識することで集中力を高めていくタイプ。いずれにせよ体格で劣る日本人選手にとっては、自分が飛ばし屋に対して“どう戦う”のかを心に決めておく必要がありそうだ。
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