日本を訪れる中国人旅行客が爆買いする人気商品の1つに「電気炊飯器」が挙げられる。中国も日本同様にコメを主食としているが、中国では「日本メーカーの電気炊飯器はご飯の炊きあがりがおいしい」ともっぱら評判だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本を訪れる中国人旅行客が爆買いする人気商品の1つに「電気炊飯器」が挙げられる。中国も日本同様にコメを主食としているが、中国では「日本メーカーの電気炊飯器はご飯の炊きあがりがおいしい」ともっぱら評判だ。

 日本メーカーの電気炊飯器は確かに高機能で、釜の材質にもこだわった製品が多く、各社はコメのおいしい炊きあがりを実現するために日夜研究を重ねている。毎日の食卓でおいしいご飯を食べるため、中国人旅行客はわざわざ日本で電気炊飯器を購入する一方、日本産のコメを爆買いしないのはなぜなのだろうか。

 中国メディアの金投網は、おいしいご飯を炊くうえでは電気炊飯器も重要だが、コメの質そのものも重要であると指摘する記事を掲載。日本のコメは確かにおいしいとしながらも、必ずしも中国人の好みに合致するものではないと主張した。

 食の安全が保障されているとは言い難い中国では、環境破壊によって土地の汚染も進んでいる。一部の地域では土地が重金属で汚染され、コメの汚染も確認されている。記事は、中国人の多くはおいしいコメの代表としてコシヒカリなど日本のコメを連想するはずだと主張、日本の著名なブランド米は中国でも広く知られているが、日本で中国人がコメを爆買いしているという話はあまり聞かれない。

 その理由について、記事は「日本でおいしいとされるコメと中国人がおいしいと感じるコメには違いがある」と主張し、中国人は炊きあがりに粘り気が強すぎるコメは余り好まないと主張。確かに日本のコメは中国のコメに比べておいしいのは間違いなく、安心して口にすることも可能だ。だが、中国ではチャーハンに代表されるようにご飯を炒める場合も多いが、日本のコメは粘り気が強いため炒めモノとしてはあまり適していないのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)