日中関係に改善の兆しが見えないなか、中国人旅行客が数多く訪日するなど民間では活発な交流が続いている。だが、内閣府が行った調査で、日本人の実に83.2%が中国に親しみを感じないと回答するなど、日本人の対中感情にも改善の兆しは見えていない。(イメージ写真提供:123RF)

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 日中関係に改善の兆しが見えないなか、中国人旅行客が数多く訪日するなど民間では活発な交流が続いている。だが、内閣府が行った調査で、日本人の実に83.2%が中国に親しみを感じないと回答するなど、日本人の対中感情にも改善の兆しは見えていない。

 一方、中国では日本人の対中感情がこれだけ悪化した背後には「日本人が中国を恐れているためだ」とする論調もあるようだ。中国メディアの頭条軍事はこのほど、「日本がおかしくなった背後には中国への恐れが隠されている」と主張する記事を掲載した

 記事は、日本で嫌中感情が高まっているのは、「国力を高め続ける中国に恐れを感じているため」だと主張。日中間には歴史をめぐる矛盾や経済面における競争は存在するが、それよりも「中国が台頭して東アジアのリーダーとして新秩序を作ることで、日本が敗者になること」を恐れていると論じた。

 日本がそこまで敗者になるのを恐れるのは、アジアの東端に位置する比較的大きい島国である日本が、「征服されにくい地理的要素」であったため中国に頼らず存続できたこと、そして地理的要素のわりに実力を有した「スーパー大国」としてのメンツが関係していると主張した。

 記事は、日本には「嫌中感情」が存在すると断定したうえで、嫌中感情の理由を「中国のぼっ興に対する日本の嫉妬や焦り」に起因すると主張しているが、これは的外れな理論と言える。中国が単純に経済成長するだけなら日本人も何ら違和感を抱かないであろうが、東シナ海や南シナ海における中国の振る舞いや尊大な態度、さらには食の安全をめぐる対応など、こうした要素が積み上がってきたうえに、政治的にも日中関係が改善する兆しすら見えないことなどが要因と言えよう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)