おしゃべりしながらの食事は、食べる量を増やしているかも?

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自分の咀嚼音が聞こえていると食事量が減るが、聞こえていないと増えてしまう――米ユタ州ブリガムヤング大学のライアン・エルダー博士らの研究チームが、食事に関するユニークな研究結果を発表した。

エルダー博士らは、過去の研究で「味」や「香り」、「食感」といった要素は、食事量に影響を与える可能性が示されている一方、「食事の音」、特に食物を口にしたときの「咀嚼音」については研究されていないことに注目。10数人の成人を対象に、異なる条件下での咀嚼音と食事量の関係を調査した。

実験では、対象者をヘッドホンで「人が大声で話しているか、音楽が流れている環境音」を聞くグループと、「静まり返った環境音」を聞くグループに分け、間食としてプレッツェルを提供。10分程度ヘッドホンをつけてもらい、食事量を調査した。

その結果、大きな環境音を聞いていいたグループは平均4個のプレッツェルを食べたのに対し、静かな環境音グループは平均2.75個となっていた。

提供する食品をニンジンやサイダーなどに変更した例でも、多少食事量の変化がみられたが、もっとも変化が出たのは、クッキーやプレッツェルなど、「クランチ感」があり「サクサク」「バリバリ」という咀嚼音が発生する食品を食べたときだった。

なお、今回の研究では咀嚼音のみを取り扱っており、皿の上で焼けたベーコンが出す「ジュウジュウ」音や、パイを切り分ける際の音など、咀嚼前に聞こえる音は対象としていない。

エルダー博士らは、「実験上の差はプレッツェルたった1個だが、その消費量も1週間、1年間経過すれば大きな差になる」とコメント。テレビを見ながらの食事は過食につながる可能性があり、五感を使った食事を楽しむようアドバイスしている。

発表は、2016年2月19日、感性計量学会誌「Food Quality and Preference」オンライン版に掲載された。

参考文献
The crunch effect: Food sound salience as a consumption monitoring cue.
DOI:10.1016/j.foodqual.2016.02.015 

(Aging Style)