モータスポーツシーズンも始まりましたね。先週末はお台場でD1GPの開幕戦が行われましたが、今年のD1GPでは今までになかった大きなルール変更がひとつあったのです。

それは、タイヤの本数制限です。

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これまでタイヤの使用本数は無制限でした。もはや1000psに迫る車両も増えた現在、トップチームは1対戦ごとにリヤに新品タイヤを投入していました。

しかし、今年は決勝日のタイヤ使用本数に制限が設けられたのです。それは単走決勝から追走の準決勝までリヤタイヤは4セットしか使えないというもの。

さらに4セット目を投入した場合は、その時点で0.5ランクの減点が入ります。つまり完全に自由に使えるのは3セットまで。減点を受け入れればもう1セットってことですね。

なお、決勝に進出すれば、もう1セット新品タイヤの使用が許されます。もちろん使えるタイヤにはマーキングされて、ひと目でわかるようになっています。

大会の結果は、優勝が斎藤太吾選手、準優勝が川畑真人選手。去年からつづく2強時代そのままというリザルトで、なにも変わっていないように見えますが、細かいところを見るとタイヤ本数制限の影響が見られます。

まずは、単走決勝の走行2本目をキャンセルするドライバーが出てきました。1本目に追走進出を確実にしておけば、2本目をキャンセルすることでタイヤを温存できるからです。

そしてもうひとつは、本来圧倒的な速さを誇る川畑選手と斎藤選手についていけたマシンが結構出たことです。

たとえば準決勝で川畑選手と対戦した草場選手は、ストレートで離されずについて行きました。また、同様に準決勝で斎藤選手と対戦した藤野選手は、最後でミスをしてしまったものの、完全に斎藤選手をとらえ、ビタビタの接近ドリフトをしていました。

川畑選手は、決勝に向けて使えるタイヤを残すマネージメントをしていました。斎藤選手は、準決勝の前に末永選手、日比野選手という強敵と戦うため、新品タイヤを使い果たし、中古タイヤで走っていました。いっぽうで、草場選手はマイナス0.5ランクを受け入れてニュータイヤを投入していました。

このように、状況によっては、圧倒的なパワーを持つ川畑選手や斎藤選手にも、ほかの選手がついていける可能性が出てきたのです。

また、決勝は斎藤選手が川畑選手に勝ちましたが、斎藤選手にはもう使えるタイヤが残っていませんでした。もし再戦にもつれこめば、使えるタイヤを残しておいた川畑選手が圧倒的に有利な状況に変わっていたはずなのです。

こんなふうに、タイヤの本数制限が設けられたことで、各チームの戦略が複雑になってきました。そして、斎藤選手、川畑選手といった2強も、思わぬところで足下をすくわれる可能性が出てきたのです。

今季のD1GPはそんなところにも注目して見てみると面白いかもしれませんね。

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(まめ蔵)

D1GPでタイヤ本数制限がスタート。2強に死角あり!?【TOKYO DRIFT】(http://clicccar.com/2016/04/02/363290/)