新型ボルボXC90の居住性・積載性は、ボディサイズ拡大の恩恵を感じさせる仕上がりになっています。

サードシートまで大人(身長170cmまでを想定)が快適に座れる設計となっていて、身長171cmの私でも3列ともに余裕を感じさせるフットスペース、ヘッドクリアランスが確保されていて広々しています。

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そのボディサイズは全長4950×全幅1930×全高1775mmで、ホイールベースは2985mm。

先代は全長4810×全幅1935×全高1780mm、ホイールベースは2855mmですから、前後方向(主にフットスペース)を中心とした居住性の向上が図られているのはサイズからも、座り心地からも実感できます。

フロントシートは電動化され、ランバーサポートは4ウェイ、電動クッションエクステンションが用意されるほか、「Inscription」系にはベンチレーション、マッサージ、電動バックレスト・サイドサポートが装備されています。

セカンドシートは、12cmのスライド、7段階のリクライニングが可能で、4ゾーンエアコンやシートヒーターのほか、2列目中央席には先代同様「インテグレーテッド・チャイルドクッション」が用意されています。

こちらは、座面を持ち上げることでシートベルトを適切な位置にするだけでなく、前方にスライドすることでフロントシートに近づけることが可能。

2列目の座り心地は、欲をいえばもう少し座面と背もたれに厚みがあり、シートのホールド性もあるとベストですが、先述したように足元と頭上空間だけでなく、シートサイズやヒール段差(フロアからヒップポイントまでの高さ)も不足を感じさせません。

積載性は、パワーテールゲート(バンパー下の足の動きで開く、ハンズフリー機構付)に加えて、エアサスペンション装着車には車高調整機能もありますから、背の高い大型SUVでも比較的低めのフロア高となるのも美点。

荷室容量は、ガソリン車が通常時314L、サードシート格納時692L、3列目と2列目格納の最大時が1868Lと広大なだけでなく、フラットで使いやすいのも魅力。なお、プラグインハイブリッドモデルは通常時262L、3列目格納時640L、最大時1816Lが確保されています。

(文/塚田勝弘 写真/佐藤靖彦)

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