「透明なベニヤ板」が誕生、窓にもソーラーパネルにもなる

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「透明な木材」をスウェーデンの大学が開発した。光を吸収する細胞壁の成分を化学的に取り除いたベニヤ板で、光の透過率は85パーセント。ソーラーパネルなどへの利用が期待されている。

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ストックホルムにあるスウェーデン王立工科大学が「透明な木材」を開発した。『Biomacromolecules』誌に掲載された研究論文によれば、これは光を吸収する細胞壁の成分が化学的に取り除かれたベニヤ板で、光の透過率は85パーセントだという。

「リグニンを取り除くと、木材の色は美しい白色になります」と、研究を主導したラーズ・バーグランドは言う。「木材は元々透明ではないため、ナノスケール・レヴェルの調整を行うことでその効果を実現したのです」。細胞壁を取り除いてから透明のポリマーを木材に挿入すると、この2つの光学的性質が相乗的に働いて、透明性を実現するのだという。

このベニヤ板は、光を取り込みながら半透明の状態を維持できるため、曇りガラスとして利用することができる。だが最も期待できるのは、ソーラーパネルとして使うことだろう。研究者たちによれば、建物は(人による)総エネルギー消費量の「およそ30〜40パーセント」を占めているからだ。

「したがって、建物のエネルギー消費量を減らすことが極めて重要になります。この点で太陽エネルギーが魅力的な理由は、無料で、無尽蔵で、クリーンだからです。また、建物自体が光を通せば、人工照明の一部を自然の光に替えることができ、エネルギー需要の削減にも役立つでしょう」

研究チームによれば、彼らは「さまざまなタイプの木材」を利用して、さらに研究を進めるつもりだそうだ。また、「木材の透明性を高める」ことも目指している。

「木材は、間違いなく建物に最もよく利用されているバイオ素材です」とバーグランドは言う。「木材の魅力は、再生可能な資源から得られることにあります。また、密度や熱伝導率が低いほか、強度と粘りがあり、力学的性質にも優れています」

ただし、「透明な木材」はまったく新しいものではない。2009年には日本の研究チームが「木材セルロース・ナノファイバー」に関する論文を発表している。京都大学などの研究チームはこの素材を、フレキシブルLED照明のベース基板にすることを目指していた。